フェイブルマンズ/映画を撮り続けられるのなら

人間ドラマ
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フェイブルマンズ

The Fabelmans/監督:スティーブン・スピルバーグ/2022年/アメリカ

TOHOシネマズ新宿 スクリーン5 D-17で鑑賞。

あらすじ:映画少年がいました。

ネタバレはありません。


情報出ていたからネタバレではないと判断。デヴィッド・リンチは『ツイン・ピークス』(1990年〜)のときにカイル・マクラクランを助ける役で出ているんだけど、演技が下手なのを隠すため、耳があんまりよくなくて、大声でわめくようにしゃべる演技をしていたのね。リンチ自分のことわかってるなって思ったの。ちなみに『ツイン・ピークス』でのリンチのセリフで一番好きなのは「にっこり笑ってやりすごせ」です。吹き替えで観たから字幕だと違うかもしれない。

リンチのことは置いといて、主人公(ガブリエル・ラベル)はユダヤ人ということでいじめられるんだけど、鮮やかに仕返しするし、いろいろあっていじめてきた人といい感じになるのね。あの「いい感じ」っぷりはなかなか思いつかないなって思ったよ。わかりあえているわけじゃないけど、お互い「お前のことは嫌いだが、こっちも悪いことしちゃってすまなかったね」っていうかんじ。


主人公が偶然撮った映像の中に、誰とは言わないけど、ある人にとってとても不都合なようすが映っちゃっていたの。それで主人公家族が崩壊していってしまう。主人公は特に良いやつというわけではなかったところもいいな。清廉潔白な人間なんていないからね!


今作のポール・ダノはめちゃくちゃ良かった。殴られ演技の上手い人っていう印象だったのをガラッと変えてきたね。抑えているように見える演技のなかに、悲哀が浮かび上がってくるというか。これはねーおすすめですね。私、好きな監督にスティーブン・スピルバーグ挙げること多かったのね、でもよくよくフィルモグラフィー見たら『宇宙戦争』(2005年)までが好きだったことに気づいちゃったんだけど、『フェイブルマンズ』はね、良かった、おすすめです!

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