不思議の国の数学者/中年と少年の友情物語

コメディ
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不思議の国の数学者

In Our Prime/監督:パク・ドンフン/2022年/韓国

マスコミ試写で鑑賞。公開は2023年4月28日です。チェ・ミンシクでハートフル人間ドラマ……?! って思うよね、私も思いました。

あらすじ:数学を通してわかりあいます。

ネタバレはありません。

有名高校に入学したものの、数学だけができず落ちこぼれていたジウ(キム・ドンフィ)は、ひょんなことから脱北者の警備員ハクソン(チェ・ミンシク)と知り合います。ハクソンが数学のできる人だと知ったジウは、なんとかしてハクソンに勉強を教えてもらおうとします。頑固者のハクソンに気に入られるのは大変でしたが、ある話をしたら簡単に落ちました。ちょろいちょろい。まあね、こういう映画は、頑固者にちょっとちょろいところがないと、話を進められないですからね。

で、いい感じに二人は距離を詰めていくんですが、ここで突然(でもないんだけど)出てきたあるキャラクターがめちゃくちゃ邪魔してくるんですよ。居なくても良いとまでは言わないけれど、ちょっと控えて。って思ってしまいました。大事なキャラクターといえばそうなんですけどね……。

物語の後半は、これは韓国映画でないと出来ないな、という展開で良かったです。ハクソンが脱北者っていうところが大きい設定なので。『ビリギャル』(2015年)みたいな映画かなと思っていると、だいぶ違ったものが見られて面白いと思いますね(『ビリギャル』よいですよ)。

ちなみに私は数学が、というか算数が苦手で、高校生のときは7点をとって先生に「よくがんばった」と褒められました。中盤でハクソンが「数学は美しい」って言い出すんですけど、7点の私を褒めた先生も同じことを言っていました。周りのクラスメイトは笑っていたけれど、私は「人が、何かを美しいと思うこと、それを人前で言えてしまうこと」がとても素敵だと思ったんですよね。照れるじゃないですか、なにかを「美しい」と言うことって。照れないですか? というわけで、私には個人的な思い出も込みの感想になってしまいますが、おすすめです。

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