クリード 過去の逆襲/今も忘れないあの光景 初めて掴んだ賞金

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クリード 過去の逆襲

Creed III/監督:マイケル・B・ジョーダン/2023年/アメリカ

新宿ピカデリー スクリーン2 M-24で鑑賞。楽しみにしていたし、絶対観ると決めていたので、いつも通り予告もなんにも見ずに行きました。映画が始まったとたんに大きめの地震が来たからびっくりしちゃった。

あらすじ:幼馴染と偶然出会います。

ネタバレしています。 本文中、ネタバレの前には注意書きをしています。

現役を引退し、何不自由なく暮らしていたアドニス(マイケル・B・ジョーダン)のところへ、「偶然通りかかった」と、幼馴染のデイム(ジョナサン・メジャース)がやってきます。昔は兄弟のように仲の良かったふたりでしたが、今ではまったく会うことがなくなっていました。なぜなら、デイムは18年の刑期を終えて出所したばかりだったからです。

「ボクシングをやりたい、昔みたいになるんだ」と言うデイムを気の毒に思ったアドニスは、自分のいるジムに彼を通わせることにしたのですが……。


これは本当に名訳だったな、不良っぽさもしっかりあるし、うまい具合に韻踏んでるし、短い字幕の中でキチッと「仕事」してる感じがすごく良い。


ロッキー(シルベスター・スタローン)は一切出てこず、なんなら「ないこと」になっているくらいの扱いでしたね、セリフで少し触れられてたかな、でもその程度。スタローンは製作で参加しています。


そしてまだ予告を観ていないという。ロッキーは前作で病気だったし、亡くなって彼の遺志を受け継ぐぜみたいな展開じゃなくて本当に安心しました。

※以下ネタバレを含みます。

私が「『ロッキー』シリーズとして見たときには少し不満も出る」と書いたのは、『ロッキー』シリーズってストーリーを盛り上げるために人が死ぬんですよね。喪失と、それを乗り越えて成長する、という展開はめちゃくちゃありがちだから仕方ないという気持ちと、人死にでしかストーリーを引っ張れないならやめちまえという気持ちが綯い交ぜになってしまいます。

で、今回亡くなる人は、今までに出てきた人ではあるんだけど、別にその人、いてもいなくても……という感じなんですよ。別に生きて出てきていたっていいし(役割はあるからね)、最初から一切出ないでもいいんです。だから、私はあの人を退場させたことはなんかちょっと「そうじゃないんですよ……」という気持ちになりました。

cozmez Ain’t No Love 歌詞 – 歌ネット

これは、パラドックスライブ(HIPHOPメディアミックスプロジェクト)の、cozmezというチーム(チームでいいのかな?)の『Ain’t No Love』という曲の一部分です。公式の動画載せておきます(今回の記事タイトル部分も『Ain’t No Love』の引用です)。


今回、幼馴染の登場により、アドニスが隠していたかった過去もその場に現れてしまって、それでアドニスは悩むわけです。私も途中まではデイムに同情的な気持ちで観ていたんですが、彼のプレイスタイルが反則ギリギリで荒っぽく、劇中でも言われていますがケンカなんですよ。スポーツマンシップに欠けるわけ。それで「うわあ……」ってなっちゃって。

そこから徐々に、デイムはアドニスに復讐したくて現れたということがわかってしまう。これはつらいです。アドニスにも悪いところがあった。でも子供だったから逃げてしまった。一方でデイムは18年も刑務所暮らしをすることになってしまった。取り返しがつかない出来事、忘れようとしていた出来事が、突然目の前に現れてしまった。

デイムとの関係を清算するために、引退していたアドニスは、もう一度リングに上がることを選びます。


あのシーン、「隙の糸」が見えてたよね。(「隙の糸」とは、アニメ『鬼滅の刃』の主人公・炭治郎が、相手に隙が出来たときに急所がわかる能力のことです)。


ヘルレイザー4』(1996年)、いきなり宇宙ステーション出てきて面食らったでしょ。あれと一緒、一緒です。まあオマージュ元は日本のアニメとかなんだろうけど……(アニメあまり詳しくないので、ピンポイントでこれ! と名前が出せない)。『ヘルレイザー』シリーズについては以下。
「ヘルレイザー」シリーズ1~4/痛い!でもキモチイイ! | 映画感想 * FRAGILE


総評としてはこちらかな。私は週末にムエタイとキックボクシングをやっています。ボクシングとムエタイとキックボクシングはルールが違うので(そしてなんと私はその違いをよく知らない)一緒くたに語ることはできませんが、ラストの試合の撮影が良くって、あー! 道場行きたい! ってなりました。

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