ニューノーマル/日常に潜む闇

サスペンス
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ニューノーマル

New Normal/監督:チョン・ボムシク/2023年/韓国

マスコミ試写で鑑賞。公開は2024年8月16日です。

あらすじ:となりの住人だあれ。

ネタバレはありません。

チェ・ジウ7年ぶりのスクリーン復帰作です。監督は『コンジアム』(2018年)のチョン・ボムシク


章立てになっており、各章に映画のタイトルがつけられています。

2日目 チャプター1 M

元ネタは『M』(1931年)。
一人暮らしの美女の部屋に、火災報知器の点検がやってきます。ニュースでは、最近、連続殺人事件が発生していると報じています。点検員の言動と美女の運命は?
怖さレベル:★☆☆☆☆

3日目 チャプター2 正しいことをしろ

元ネタは『ドゥ・ザ・ライト・シング』(1989年)。
人助けをすることが最も良いとされている現代。点数にもならないのに人助けをすることの意味がわからなかった少年はある日、車椅子のおばあさんを助けるのですが……。
怖さレベル:★☆☆☆☆

1日目 チャプター3 殺しのドレス

元ネタは『殺しのドレス』(1980年)。
マッチングアプリで出会ったふたりは、お互い別の人とも約束をしていました。
ニュースでは殺人事件が起きたことを報じています。
怖さレベル:★★☆☆☆

3日目 チャプター4 今会いにいきます

元ネタは『いま、会いにゆきます』(2004年)。
自動販売機の取り出し口に入っている手紙を見つけた青年は、手紙に書かれているとおりの行動をとります。手紙には血液型や星座についてが書かれており、進むことを促すので、青年はどんどん先へ進んでいきます。彼は最終的にどこへ行くのでしょうか。
怖さレベル:★★☆☆☆

2日目 チャプター5 のぞき魔

元ネタは『血を吸うカメラ』(1960年)。
青年は、マンションの隣に住む女性が気になっていました。彼は、彼女が仕事へ行くのを見計らって盗撮しています。エレベーターに一緒に乗ったときには、彼女の匂いを嗅いだりしました。最低ですね。最低な『アンダー・ユア・ベッド』です。
怖さレベル:★★☆☆☆

1日目 ラストチャプター ろくでもない人生

元ネタは『マイライフ・アズ・ア・ドッグ』(1985年)。
そもそもなんでこうなった? の最初のところが観られるわけですね。
怖さレベル:★☆☆☆☆

作りは『怪談晩餐』(2023年)にかなり似ています。そして『世にも奇妙な物語』的な雰囲気のある作品でした。そんなに怖い映画ではなく、心霊もなく、都市伝説寄りではあるが、人怖というかんじ。私いっつも人怖って言ってる気がしますね。私はチャプター4が好きかな。怖い「雰囲気」だけはあるので、夏休みの生徒さんたちが観るのにちょうどいいと思いました。怖いものを何もかも遮断して子供時代を過ごすことは、私はそんなに良くないんじゃないかなと思っています。親が無理やり怖い映画を見せるのはだめだけどね。

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