ジュディ 虹の彼方に
Judy/監督:ルパート・グールド/2018年/アメリカ、イギリス
この記事は2020年に書いたジュディ 虹の彼方に/レネー・ゼルウィガーはオスカー獲るでしょう | 映画感想 * FRAGILEを修正し転載したものです。
マスコミ試写で鑑賞。公開は2020年3月6日です。主演のレネー・ゼルウィガーはアカデミー賞主演女優賞にノミネートされています。これはとると思うんだよね。この映画は説明が少なく、予習がないとちょっと理解に苦しむ部分がありそうなため、知識として知っておいた方がいいことを書きます。
あらすじ:急逝する直前の物語
※ネタバレしています。
ジュディ・ガーランド、享年47歳。彼女の人生は波乱に満ちたものであった。この映画は、ジュディの娘ライザ・ミネリからは容認されていない。レネー・ゼルウィガーはライザ・ミネリに会おうとしたが叶わなかった。ライザ・ミネリはジュディ・ガーランドに関し、「母を殺したのはハリウッドだ」と発言しており、ジュディが亡くなったときもハリウッドではなくニューヨークで葬儀を行っている(のちに墓はハリウッドへ移された)。
私は『オズの魔法使』(1939年)が好きだ。
主演女優は枕営業で仕事を取り撮影中は覚醒剤でバッキバキ、トラブル続きで監督が5人代わり、俳優は特殊メイクに含まれていたアルミニウムで重篤なアレルギー症状を起こし、爆破シーンでは女優が顔に大火傷を負い、スタントマンも一生残る怪我をした呪われた名作、それが私のオールタイム・ベストです pic.twitter.com/XJZKtQLDOx
— ナイトウミノワ (@minowa_) June 28, 2019
140文字以内でざっくり書いただけでも、『オズの魔法使』はそうとう呪われている。いまの価値観であったら絶対に擁護できない出来事てんこもりだし、この事実を知って『オズの魔法使』がいやになる人もいるかもしれない。夢が壊れてしまうかもしれない。でも私は、黒い裏側もふくめて『オズの魔法使』が好きだ。今回『ジュディ』を観るために予習として『スタア誕生』(1954年)を買ったのだが、観る前に試写の日が来てしまったため、未見のまま挑んだ。特に問題はなかったが、楽曲がわからないという事態に陥ったため、余裕のある人はジュディ・ガーランドの出演作をいくつか観ておいた方がいいかも。
『ジュディ 虹の彼方に』試写で鑑賞。
実在人物が映画になったとき、「似ている/似ていない」「描写がフラットである/偏っている」で分けているんですが、『ジュディ』は「似ていない/偏っている」でした。レネーもジュディに寄せてはいます。顔が似ていればいいわけではないので、いいと思います。 pic.twitter.com/8U1E9QV6VS— ナイトウミノワ (@minowa_) February 6, 2020
ものまねグランプリではないので、実在人物を映画にしたときに俳優と顔が似ている必要はない。特殊メイクでレネー・ゼルウィガーの鼻先を少し伸ばしてジュディ・ガーランドに寄せているそうだが、そもそもの顔立ちがだいぶ違うため、似ているというわけではない。描写については、ジュディの視点から描かれることもあり、偏りがみられる。これも、フラットであればいいというわけではないから構わない。単にそういう、傾向があるというだけの話である。
『ジュディ 虹の彼方に』試写で鑑賞。
・絶大な人気を博していたシャーリー・テンプルが受けなかったのが『オズの魔法使』
・この年のアカデミー賞作品賞監督賞は『風と共に去りぬ』、『オズの魔法使』の監督ヴィクター・フレミングの作品
・ストーンウォール時代以前からゲイ・アイコンとなっている pic.twitter.com/rQOCWYb6Mn— ナイトウミノワ (@minowa_) February 6, 2020
『ジュディ 虹の彼方に』試写で鑑賞。
・遅刻が多すぎて、葬式のとき「今回は遅刻しなかったね」と言われたとか
・『オズの魔法使』のとき覚醒剤を投与されていたのは太り過ぎだったため
・その後も薬物依存と神経症になやまされる
・アカデミー賞主演女優賞をグレース・ケリーにかっさらわれた pic.twitter.com/4WVbXLQ49m— ナイトウミノワ (@minowa_) February 6, 2020
ゲイ・アイコンとなっていたことはけっこう重要で、これは映画とは直接関係ないが、レインボーフラッグは『虹の彼方に』から来ている。
『ジュディ 虹の彼方に』試写で鑑賞。トップオタとアイドルちゃんの絆の物語なので、推しがいる人はみんな観たらいいと思います。あとレネーはオスカーとると思います。 pic.twitter.com/x9psCSkHve
— ナイトウミノワ (@minowa_) February 5, 2020
この「トップオタとアイドルちゃんの絆の物語」というのは若干言い過ぎで、別にオタとのあれこれがメインになっているわけではない。が、ラストのラストで、これは!? と思ったのだった。そしてそのシーン、「あまりにも演出されすぎてやしないか?」と感じたのだが、あとで調べてみたら、あの公演のときに起きたことではないものの、実際にあったことだと知ってたいそう驚いた。事実は小説より奇なりと言うが、まさにそれである。


