イン・ザ・ハイツ
In the Heights/監督:ジョン・M・チュウ/2021年/アメリカ
この記事は2021年に書いたイン・ザ・ハイツ/夢を持て、叶わなくても | 映画感想 * FRAGILEに加筆修正し転載したものです。
TOHOシネマズ六本木ヒルズ スクリーン9 G-24で鑑賞。この席はイマイチです。 ジョン・M・チュウ監督の『クレイジー・リッチ!』(2018年)、『グランド・イリュージョン 見破られたトリック』(2016年)、『G.I.ジョー バック2リベンジ』(2013年)は観ています。『クレイジー・リッチ!』は感想書いてないですが、オークワフィナが素晴らしいのでぜひ。もう、今だと『ウィキッド ふたりの魔女』(2024年)の監督として知られるようになったかな。
あらすじ:ラテン系移民のコミュニティがありました。
※ネタバレはありません。
『イン・ザ・ハイツ』六ヒルはポスターさえ貼っていない扱いされてた、朝の1回しかないから仕方ないと思うけど……。ミュージカルで2時間半超えは長すぎるんじゃ? と思ったが、各キャラクター(少なくない)それぞれに見せ場(歌)があるので、そりゃあ長くなるわと。多幸感溢れる素晴らしい映画です
— ナイトウミノワ (@minowa_) August 22, 2021
劇場公開日が2021年7月30日で、観に行ったのが8月22日なのでちょっと時間経っちゃってて、TOHOシネマズ六本木ヒルズは朝1回のみの上映になっちゃってた。暑い中くじけそうになりながらも観に行けてよかった。私は群舞が好きなので大満足。ダンサーのクオリティが半端なくて。
『イン・ザ・ハイツ』オープニングから一曲が長くて、タイトル出た時に「今?!」ってなった、全体的に長いんだけどもっと観ていられる感じある。ラテン系移民の話って多分初めて観た。ので、アメリカでどのような扱いをされてるかとか全然分からなかったが、そのへんは説明されるので問題ないです
— ナイトウミノワ (@minowa_) August 22, 2021
オープニングの長さにびっくりしたけど、全体的にはそんなに長く感じなかった。テンポいいし、没頭できたからかな。ソニー(グレゴリー・ディアス4世)の、あるシーンでの歌がめちゃくちゃよかったな〜この子演技じょうずよ。
『イン・ザ・ハイツ』各キャラクターがみんな小さな夢を持っていて、それを諦める人もいたり、現状維持で必死な人もいたり、自分を曲げない人もいたりといろいろで、移民であることが夢の妨げになったりもするわけです。不法移民だから。この辺は肌感覚では理解できないところかなと思う。
— ナイトウミノワ (@minowa_) August 22, 2021
主人公ウスナビ(アンソニー・ラモス)は小さなコンビニで働いているドミニカ系移民で、祖国へ帰ることを夢見ている。ウスナビって変わった名前なんだけど、なぜそんな名前になったのかがわかるところで胸が痛くなっちゃって。父親は英語がまったくできなかったってことだから。言葉のわからない土地で子供を産み育てることがどれほど大変か、想像しただけでつらい気持ちになる。映画はつらいところ全然ないので安心してね。あ、いや、全くないわけじゃないけど……。
最後に自分の話をひとつ。イタリア人の友人がいて、今イギリスに住んでいて、いつか日本に住みたいと思っているみたいなんだけど、イギリスがEU離脱したときに、自分のことを「移民か外人の人生だよ」って言っていたのね。イタリアに住む気ないみたいで。それ知ったときすごく心が傷んでさ。日本人って外国人のこと「外人」って呼ぶじゃない。あれ本当に良くないと思ってる。発言者にその気がなくても「外人」呼ばわりは、差別してることになる。このことにもうちょっと自覚的になるべきだと私は思うな。


