SEX発電/持続可能な未来を支える再生可能エネルギー

ディストピア
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セックス発電

Conviene far bene l’amore/監督:パスクァーレ・フェスタ・カンパニーレ/1975年/イタリア

U-NEXTで鑑賞。信用している人が観たと言っていたので。私はとてもちょろい。

あらすじ:セックスで発電する。

ネタバレしています。注意書きはありません。

2037年。人びとは地球の資源を使い果たし、車に代わって馬車を、電灯に代わってロウソクや薪を使う生活に戻ってしまっていました。生理学者のノビーリ教授(ジジ・プロイエッティ)は、性行為をエネルギーに変える装置を開発したのですが……。


ノビーリ教授とその研究所員たちは、街で噂のヤリチン・ダニエレと、奔放な主婦・フランチェスカを事故に見せかけて誘拐し、同じ部屋に閉じ込めてセックスをさせようと企みます。

「セックスしないと出られない部屋」って、えっちな同人誌によくあるネタなのかなと思いますが(すみません、えっちな同人誌のことをよく知らないです)、ダニエレとフランチェスカはまさに「セックスしないと出られない部屋」に閉じ込められるんですね。彼らは自分たちが実験体であることを知りません。徐々に惹かれ合っていったダニエレとフランチェスカは、お互い伴侶がいるにもかかわらず、求め合って性行為に至るのでした。

セックスで発電というアイデアは本当にアホだなと思います、思いますが、この映画、けっこう真面目なんですよ。皮肉っぽいし、風刺でもあるので。

やがてセックス発電は世界中に広まります。そのおかげでかつての文明を取り戻した世界では、セックスファーストの文化が発展していきます。エネルギー持続化のために常に性的な欲情を求められ、テレビの出演者は全員ヌードになり、工場では食べ物と引き換えにセックスをし、不倫が推奨され、処女性は否定されていきます。

愛情が欠如した性行為であればあるほど発電量が多くなることが判明したため、世界的に恋愛禁止になるんですね。セックスはしろ、だが愛するな。愛情とセックスは切り離せるはずだ、と。しかし、禁ずれば禁ずるほど人びとはセックスよりも精神的な関係を求めるようになるわけです。

私は70年代のはちゃめちゃな映画が結構好きで、でも最近まったくそのあたりを漁っていなかったので、久しぶりにこういう一見バカだけど真面目な70年代の映画を観られて良かったです。これに似た映画だと何があるかなあ……。ディストピアじゃないけど性描写が多いのはラクエル・ウェルチ主演の『マイラ ―むかし、マイラは男だった―』とか、ラス・メイヤー監督の『ワイルド・パーティー』かな……。

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