キル・ビル Vol.1/生きることそれ自体に、痛みがないとでも言うのか

アクション、アドベンチャー
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キル・ビル Vol.1

Kill Bill: Vol. 1/監督:クエンティン・タランティーノ/2003年/アメリカ

U-NEXTで鑑賞。公開時に映画館で観ています。そのときは、周りの映画好きの話を聞いて、「面白かったけど、これは元ネタがわからないと面白いって言っちゃいけない映画なのかな」と思ってちょっと落ち込みました。『ウォッチメン』(2009年)のときは、同じく周りの原作ファンの話を聞いて、「私は面白かったけど、原作ファンが怒ってるからダメな映画なのかな」と思ってちょっと落ち込みました。両方ともあまり良い思い出ではないので上書きしたく、まず『キル・ビル Vol.1』から再鑑賞というわけです。なお、私は『キル・ビル Vol.2』(2004年)のほうが好きです。

あらすじ:復讐する。

ネタバレしています。注意書きはありません。

ある元暗殺団の女は、結婚式のリハーサル中に襲撃を受け、お腹の中の子供を含めたなにもかもを失います。4年間の昏睡から目覚めた彼女は殺し屋たちに復讐を誓うのでした。


いかに自分が映画通であるかを誇示するために、あのシーンの元ネタは◯◯という映画の△△というシーンで〜、とか言いたがるのであれば、元ネタなんてなんにも知らずにただ楽しめた、という方が良いのではないかとも思います。元ネタがわからないと楽しめないという作りではないから。クエンティン・タランティーノの知識量に並べるはずもないし……。でも、元ネタ探しが楽しいことはよく分かる、よーく分かります。私も他の映画では元ネタ探しをしているときがあります。

「元ネタを知っていたら、より楽しめるかも」というくらいの感じでやっていきたいし、元ネタを知らない人を下に見るような発言は控えたほうがいいです。この簡単な考えにたどり着くまで20年以上かかったかと思うと……。もっと早くに再鑑賞していたら、自分が自分にかけた呪いのようなものを倒せていたのにな……。いや、でも、20年以上かかったからこそ、もあるかも知れません。劇場で『キル・ビル Vol.1』を観た頃の私は、年に1本、映画館で映画を観るか観ないか、くらいの人だったので。今とは観ている数が全然違う。もちろん、たくさん観る人が偉いというわけではありません。でも数を観ないと見えてこないものもあるかもしれないし。簡単にいうと、映画の見方がわかってくるのかな。

ストーリーが簡潔なので気持ちをアクションに全振りして観るのも楽しいし、アニメーションパートも良いですね。ガイ・リッチーの『リボルバー』(2005年)でも途中アニメーションになりますが、これは『キル・ビル Vol.1』に影響されてのことなのか、そうじゃないのか、どうなんでしょう。というか、これも元ネタ探しでした。

オーレン・イシイ(ルーシー・リュー)の「ここからは英語で話しましょう」からの流れが好きで、そこ、言うんだ。同時通訳するんだ。という面白さがあります。オーレン・イシイとゴーゴー夕張(栗山千明)については、公開時もすごく人気があったし、実際こうやって見直してみてもかっこいいなと思います。ゴーゴー夕張の三白眼たまらんね。いい顔。なお、私が一番好きなキャラクターはエル・ドライバー(ダリル・ハンナ)です。眼帯!

オーレン・イシイとゴーゴー夕張らが青葉屋に入ってくるときスローモーションになっているので思い出したのですが、『マトリックス』(1999年)のとき、アクションシーンなどをスローモーションにする意味がまったくわからなくて、スローモーションにすることで速さを際立たせている??? などとトンチンカンなことを思っていました。たんにかっこいいからスローモーションにしていると理解できたのは、だいぶあとになります。無知ってすごい。でも、無知には未来があるのかも。これから知ることができるという未来が。

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