アウトレイジ ビヨンド/殺し合いを繰り返す野良犬

クライム
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アウトレイジ ビヨンド

OUTRAGE BEYOND/監督:北野武/2012年/日本

DVDで鑑賞。直前に『アウトレイジ』(2010年)を観ました。

あらすじ:山王会が大きくなりすぎて警察が動きます。

ネタバレしています。注意書きはありません。

あれから5年。実は生きていた大友(ビートたけし)、出世した片岡(小日向文世)、こちらも出世した石原(加瀬亮)と、他に新キャラが続々出てきて、正統派の続編という感じです。数を増やす。


ビートたけしが生きていたことで加瀬亮がブチ切れ、小日向文世は着々と裏で動き、しょっぱいチンピラの桐谷健太新井浩文は役立たずのまま死んでいきます。人が増えて複雑になったはずなのに前作より入り込みやすいなと思いました。たぶん続編だからです、人のつながりや動きを把握できている状態で観ているので理解しやすいんでしょう。それから、前作より人間関係が湿っぽい気もします。私は湿っぽくて重めの感情に支配されている人間関係が好き。

加瀬亮がまたしても良く、それまではめちゃくちゃ威張り散らしていたのにビートたけしの前ではおしっこちびりながら情けなく謝るの、ダサくて最高ですね。加瀬亮の殺され方に『SAW』シリーズっぽさを感じました。見栄えがする。それにしても木村(中野英雄)が不憫でならないです。せっかく堅気になろうとしていたのに、変な気を起こしてヤクザに戻るから……。

会社の人から貸してもらったのは『アウトレイジ』『アウトレイジ ビヨンド』の2本だけで、『アウトレイジ 最終章』は現状観られないんですが、これはどうにかして観てみたいですね。

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