#彼女が死んだ
Following/監督:キム・セフィ/2024年/韓国
マスコミ試写で鑑賞。公開は2025年1月10日です。
あらすじ:インフルエンサーが死にました。
※ネタバレはありません。
不動産屋のク・ジョンテ(ピョン・ヨハン)は、預かっている鍵を使って他人の部屋に入るのが趣味でした。あるときク・ジョンテは、インフルエンサーのハン・ソラ(シン・ヘソン)の部屋に入れることになります。
ところが、数回目の不法侵入のとき、部屋でハン・ソラが死んでいるのを目撃します。その場では恐ろしくなって逃げてしまったク・ジョンテ。そのうち、ハン・ソラの部屋に不法侵入していたことを知っている誰かから脅迫を受けるようになったク・ジョンテは、ハン・ソラ殺しの真犯人を探そうとするのですが……。
深刻な事件が起きているのに演出がコミカルなところと、ク・ジョンテが常に敬語なところに面白味があります。こういうふうに全体でまとまりがあり、進む方向性が決まっているのなら、コミカルな演出も活きると思います。真剣なサスペンススリラーだと思って観たら全然違ったので、それなりに驚きはしました。でも良いよ、これ。
ク・ジョンテが最初はSNSを使って真犯人探しを進めていくため、韓国版『search/サーチ』(2018年)といった趣の映画だと思っていたら、それも違いました。物語が見事に二転三転してまったく飽きさせず、展開の読めないところもとても良いですね。後半はバタバタバタッと伏線が回収されていき、「そんな馬鹿な」と思っていた出来事にもちゃんと始まりがあったのだということがわかっていく爽快感みたいなものがありました。予告を今観ましたが、うまい具合に編集されていて真剣なサスペンススリラーっぽくなっているのでちょっと笑っちゃいました、そんな感じの映画です。


