勇敢な市民
Brave Citizen/監督:パク・ジンピョ/2023年/韓国
マスコミ試写で鑑賞。公開は2025年1月17日です。
あらすじ:校内暴力をなんとかします。
※ネタバレはありません。
ソ・シミン(シン・ヘソン)は正規雇用を目指している非正規雇用の教員です。シミンが働いている学校は、圧倒的に権力を持ったハン・スガン(イ・ジュニョン)に暴力で支配されていました。
スガンの悪役ぶりがだいぶ汚くて、けっこうストレスがたまりました。傍若無人なスガンを猫のマスクで顔を隠したシミンがぶん殴るのは大変爽快ではあります。暴力を暴力で解決してはいけないとも思いましたが、スガンのやり方はいじめというか犯罪だし、スガンの家族や弁護士も相当……なので、シミンのことを「なんとかしてくれるヒーロー」として観ていました。
そもそも普段、ジェイソン・ステイサムが悪役をボコって物事を解決する映画などを観て、やってやれ! とか思っているのに、いざそれが学園ものとなると「暴力を暴力で解決してはいけない」なんて思うの、ちょっと矛盾していると思います。学園ものだから倫理的であれと言うのもおかしな話です。だってフィクションだしね。フィクションの暴力を楽しむためには、それが現実ではあってはならないことだと認識する気持ちが大切だと思います。シミンが倫理の教師という設定も、このストーリー上、面白いなと思いました。
ラスト30分くらいのところで何故か涙が出てきて、それはどういう感情からなのかを説明するとネタバレとなるため書けませんが、良いな、という涙でした。WEB漫画原作と聞いて舐めていましたが、舐めちゃいけないなって思いましたね。おすすめです。スガンには本当にイライラさせられるけれど、シミンがなんとかするので大丈夫です!


