顔だけじゃ好きになりません/顔がいいのも大変だ

ラブロマンス
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顔だけじゃ好きになりません

監督:耶雲哉治/2025年/日本

マスコミ試写で鑑賞。公開は2025年3月7日です。始まって5分足らずで廣野凌大※の写真が5秒ほど出てきて目が覚めました。

あらすじ:顔のいい男が好きです。

ネタバレはありません。

イケメン好きの才南(久間田琳加)は、高校の先輩・奏人(宮世琉弥)からの依頼で、学校公式アカウントの運営担当になります。学校公式アカウントのフォロワー数が10万人達成したら、奏人は退学しなくてもよいのだそうです。

これを言ったら終わりなのですが、一般人を「推し」って言うのはあんまり好ましいことではないとは思います。それはともかくとして、奏人は自分の顔が整っていることを理解しており、かつ、顔が整っているせいで過度に期待され、期待通りではなかったと幻滅されることの多さに辟易していました。才南に対して「俺のどこが好きなの。顔以外で」というようなことを威圧的に言ったりするので、この人は他人との関係をうまく構築できなくなってしまっているな、という感じはあります。

更に「俺はあんたの顔を見に学校来てるんだけど」「俺のことちゃんと見て」「あんたさえ(俺のことを)知っていてくれればそれでいいから」など、パンチラインに次ぐパンチラインで、こういうのが良いのか、こういうのがウケるんですか。と思いました。とはいえ私は一時期、少女漫画原作の実写映画にハマっており20本以上は観ているので、「こういうの」がウケることは重々承知しています。

奏人が才南を保健室のベッドに押し倒したり、人目につかない場所で抱きしめたりするところなどは、いくらウケるとはいえ奏人が性欲モンスターに見えてしまい、確実にこういう映画のターゲット層ではなくなった自分に気づいたりしました。性格の良い噛ませ犬・土井垣(中島颯太)が出てくるところとかも定番ですね。私は絶対に奏人より土井垣がいいな〜。けっこうギャップのあるキャラクターだし、性格が良い子はやっぱり良いですよ。土井垣は才南の内面を評価しているところもとてもいいです。でもどうして、こういう映画で噛ませ犬的なサブキャラクターはもれなく性格が良いのでしょうか。

私は他人を評価するとき、外見と内面を相対するものとして取り扱うことに多少の疑問を持っています。対照的にしやすいことが、理屈(?)では理解できますが、感情では、性格の良さは外見に出ると感じているんですよね。それは、整っている否かではなく、表情だと思っています。というわけで、学園ラブコメのド定番のところをやりつつ、他人の内面を見ようというメッセージも込められておりました。

廣野凌大
廣野 凌大(ひろの りょうた、1998年4月28日 – )は、日本の俳優。血液型O型。身長165cm、50kg。2021年6月30日より「Bimi」名義でアーティスト活動を開始した。
(略)
舞台『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』Rule the Stage -track.3-](10月2日 – 11日、TOKYO DOME CITY HALL) – 波羅夷空却(はらい くうこう) 役

廣野凌大 – Wikipedia

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