ベター・ウォッチ・アウト クリスマスの侵略者/もろびとこぞりて皆殺し

ホラー
This article can be read in about 3 minutes.

ベター・ウォッチ・アウト クリスマスの侵略者

Better Watch Out/監督:クリス・ペッコーバー/2016年/アメリカ・オーストラリア合作

U-NEXTで鑑賞。Amazonプライムビデオにもあります。
ベター・ウォッチ・アウト クリスマスの侵略者

あらすじ:ベビーシッターとふたりきりになります。

ネタバレしています。注意書きはありません。

クリスマスの夜。両親が出かけ、留守番を任された12歳の少年・ルーク(リーヴァイ・ミラー)は、密かに思いを寄せているベビーシッター・アシュリー(オリヴィア・デヨング)とふたりきりに。今夜こそアシュリーを「自分のもの」にしたかったルークは、ある作戦を実行するのですが……。

Xで紹介されていて興味をもち、マイリストに入れていましたが、なぜ興味をもったのか忘れている状態で観たのでちょうどよかったです。予告はコメディっぽくしていてミスリードさせようとしていますね、あと若干見せすぎなので、未見の方は観ないほうが良いかもしれません。コメディといえばコメディ……ですが、私はかなり怖い映画だなと思いました。

ルークは親友のギャレット(エド・オクセンボウルド)と共謀し、家に侵入してくる正体不明の人物を作り出します。ルークが、怖がるアシュリーを守ることによって、彼女に対して自分はもう大人だということを見せようとするわけです。あまりにも浅はかだけれど、しょせん子どもの考えることだから、と軽く観ていたところ、まったく想像のできない展開になっていきます。

怒ったアシュリーにあっさり振られたルークは、落ち込むどころか逆ギレし(予告で、「”逆ギレ”元カレ軍団」って書いてありましたけど、嘘です。元カレは出てきます)、アシュリーを縛りつけて脅すんです。この、「振られたから逆ギレして加害する」というの、本当にこういう思考回路の人っているので怖かったです。女が自分の思い通りの反応をしないことが耐えられない、プライドが高い人っていますからね……。いくらルークが12歳といえども、そういう気持ちを持っていないわけじゃないし、思春期だからきっと情緒もまだあんまり安定していないんじゃないでしょうか。アシュリーはルークより5歳年上という設定で、全力だったらあるいはルークに勝てたかもしれませんが、いくら体格の小さい少年とはいえ銃を持っていたら話は変わってくるわけです。行われている出来事の残酷さに対する恐怖もありますが、それよりもやっぱり、ルークの思考回路が一番怖い映画でした。

ところで、オリヴィア・デヨングエド・オクセンボウルドといえば、M・ナイト・シャマラン監督の名作田舎ホラー『ヴィジット』(2015年)じゃないですか! U-NEXTで見放題、Amazonプライムビデオではレンタルであるので、未見の方はぜひこちらご覧ください。めちゃくちゃ怖くてめちゃくちゃおもしろいよ! 弟くんががんばる!
→U-NEXT『ヴィジット
→Amazonプライムビデオ『ヴィジット

Copied title and URL