パディントン2
Paddington 2/監督:ポール・キング/2017年/イギリス・フランス合作
U-NEXTで鑑賞。
あらすじ:おばさんにプレゼントをしたい。
※ネタバレしています。注意書きはありません。
おばさんにアンティークの絵本をプレゼントしたいと思ったパディントン(声:ベン・ウィショー)は、バイトをしてお金を稼ぎます。ところがある日、絵本を盗んだブキャナン(ヒュー・グラント)を追ったパディントンは、犯人と間違われて逮捕されることになってしまい……。
『パディントン2』といえば、『マッシブ・タレント』(2022年)のラストシーンですが、私はその時まだ『パディントン2』を観ていなかったためピンと来ず、もったいないことをしたと思いました。
前作(『パディントン』/ぼくの家はどこ? | * FRAGILE)と比べると、アドベンチャー要素が足されて楽しい感じになっています。そこに行き着くまでの過程がけっこうつらく、パディントンと家族との間にすれ違いが発生したり、パディントンがホームシックにかかったり(そりゃ無実の罪で収監されたらホームシックにもなるというものですが)、パディントンが自らの存在価値を低く見積もってしまったりするんですよね。
パディントンはずっと素直ないい子で、刑務所内で出会った仲間と脱獄をしたときも、仲間が自分に嘘をついた、裏切ったことを悲しみます。家族と会えない、仲間は信じられない。そんな状況におかれてもなお、パディントンは前に進むことを諦めません。公衆電話からブラウン氏の家に電話するシーンはとても悲しくて、このときばかりはパディントンの心が折れた音を聞いた気がしました。
私は『パディントン』の方が好きだなと思います。もちろん『パディントン2』もおもしろかったです、特にヒュー・グラントの悪役ぶりは、今まであまり彼が演じてこなかった役柄のように思えました。5月には『パディントン 消えた黄金郷の秘密』が来るので楽しみですね。