パディントン 消えた黄金郷の秘密
Paddington in Peru/監督:ドゥーガル・ウィルソン/2024年/アメリカ
マスコミ試写で鑑賞。公開は2025年5月9日です。前作・前々作の感想は↓
パディントン/ぼくの家はどこ? | * FRAGILE
パディントン2/ぼくを信じて | * FRAGILE
監督がポール・キングからドゥーガル・ウィルソンへ変更になっています。知らない名前だな……と思って調べたら、長編映画は今作が初めてっぽい。
あらすじ:おばさんに会いにペルーへ行きます。
※ネタバレはありません。
ロンドンで楽しく暮らしているパディントン。でも最近、家族が集まって時をすごすことが少なくなって来ました。ある日、パディントンのおばさんが暮らしている老グマホームの院長から一通の手紙が届き……。
予告に『キートンの蒸気船』(1928年)のオマージュがありますが、それ以外にも色々なアドベンチャー映画のオマージュ、というか定番ネタ(『キートンの蒸気船』も定番だしねえ)がバンバン入っています。もう、どの映画が元ネタなのかわからないくらい、観たことのあるアクションの連続というかんじですね。私はそういうのとてもいいと思っていて、新しい映画で観た定番ネタを、定番と知らずに受け取り、あとになって元ネタの映画にたまたま当たったりして「あれってこれが元ネタだったんだ!」と知ったときのなんとも言えない楽しさが好きなので。
今作のゲストキャラクターはオリヴィア・コールマンとアントニオ・バンデラスです。オリヴィア・コールマンってすごく表情が豊かな人なので、コミカルでうさんくさい役を演じたときの目の開き方や歯を剥き出しにした表情がとても板についていて良いです。好き。アントニオ・バンデラスは幻覚や幻聴に苦しめられている深刻な病状の人物なのですが、前作のヒュー・グラントに勝るとも劣らない良いキャラクターでした。
ストーリーとしては結構さらっとした感じで、気軽に観られる良い映画だなと思います。監督が変更になったことは特に悪くは影響しておらず(ポール・キングが脚本を手がけているからかもしれません)前作、前々作同様、みんなが楽しめる映画でした。おすすめです。


