ストップモーション
Stopmotion/監督:ロバート・モーガン/2023年/イギリス
U-NEXTで鑑賞。
あらすじ:コマ撮りアニメを作ります。
※ネタバレしています。注意書きはありません。
手が悪くなったストップモーション界のレジェンドである母親の、最後のコマ撮り作品を彼女の代わりに撮っているエラ(アシュリン・フランシオーシ)。ある日、少女がスタジオに現れて、新しい作品のアイデアを残していきました。
前に、「『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』はCGじゃなくてコマ撮りアニメ」という内容のポストがXでバズっているのを見て、ここまで言わないともうバズらないのか……とびっくりしたことがあります。映画好きからしたら当たり前のことが、映画好きしか知らないことになっていっているという驚きと同時に、今はもう『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』を観たことがない、キャラクターグッズでしか知らない人が増えたんだろうなと思うと、なんとも言えない気持ちになりました。
偉大な母の言いなりにしかなれない娘、見知らぬ少女とエラを支えてくれる彼氏、盗まれたアイデアやエラが撮っている映画の設定など、おもしろくなりそうな要素はあるのですが、どれも水で薄くのばしたような感じでストーリーにはあまり魅力的な部分がありません。面白いなと思った表現は、カメラの三脚で人の喉を潰すところくらいでした。
ストップモーションに使われている人形のデザインなどはかなり好みのタイプで、私には作れない感じの人形だったのは良かったです。ただ既視感があるというか……うーん、もう一歩踏み込んでもよかったのでは? どうにも面白くない、というわけでもない、ちょっと中途半端でしたね。


