スタントマン 武替道
武替道 Stuntman/監督:アルバート・レオン、ハーバート・レオン/2024年/香港
マスコミ試写で鑑賞。公開は2025年7月25日です。『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』のテレンス・ラウ、フィリップ・ンが出演しています。
あらすじ:数十年ぶりに映画を撮ります。
※ネタバレはありません。
1980年代。アクション監督として活躍していたサム(トン・ワイ)は、撮影中に無茶なスタントシーンを強行したため、スタントマンを半身不随にしてしまいます。映画界を引退し、整骨院を経営していたサムに、かつての仲間から「もう一度、アクション監督として現場に参加してほしい」という話が舞い込み……。
アクション映画の現場は昔と異なり、サムのような怒鳴り散らかすやり方はされていません。サムは戸惑いながらも自分のやり方を貫こうとするのですが、そのために周囲との軋轢が生まれてしまいます。もう仕方ないというか、サムのやり方はパワハラなので、今の時代に受け入れられることはないんですよね。若手スタントマンのロン(テレンス・ラウ)はなんとかしてサムと他の人びとを繋ごうと東奔西走します。献身的。サムたちが撮影している映画の主人公はフィリップ・ンです。
サムには結婚式を控えた娘がおり、その準備もあって現場に遅れたりします。娘はもうひとりいる熟年男性のことも父親と呼んでいるため、私はゲイカップルなのかと思っていました。まったく説明なくゲイカップルが出てくるの、今風だね〜なんて思っていました。違った。
ロンは、兄の会社を手伝うか、スタントマンとしての道を歩むかで悩みます。兄には呆れられているんですね。また、冒頭で半身不随になってしまったスタントマンのその後の様子なども描かれ、映画の内容としては盛りだくさんでした。ただ、あるキャラクターの態度が後半で急に変わってしまって、あれ? とはなりました。あなたそういう人だったっけ……? サムの一生懸命な様子に心を打たれて態度が変わったのかなとは思います。それにしても唐突でした。また、ラストは賛否が分かれそうです。


