テイク・ミー・サムウェア・ナイス/なんのためだったのか

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テイク・ミー・サムウェア・ナイス

Take Me Somewhere Nice/監督:エナ・センディヤレヴィッチ/2019年/オランダ・ボスニア合作

マスコミ試写で鑑賞。公開は2025年9月13日です。

あらすじ:オランダからボスニアへ行きます。

ネタバレはありません。

ボスニア出身でオランダ育ちの主人公・アルマ(サラ・ルナ・ゾリッチ)は、ボスニアにいる父が入院したと聞き、お見舞いへ出かけます。

いとこのエミル(エルナド・プルニャボラツ)は無愛想でなにもしてくれず、エミルのインターンを名乗るデニス(ラザ・ドラゴイェヴィッチ)だけが彼女の言うことを聞いてくれます。父のいる病院へバスで向かう途中の休憩時間に、バスはアルマのスーツケースを乗せたまま、彼女を置いて行ってしまいました。困り果てた彼女は徒歩で病院へ向かいますが……。

こだわり抜いたと思われる色彩設計がとてもファンタジックです。ジム・ジャームッシュの『ストレンジャー・ザン・パラダイス』(1984年)からインスピレーションを受けているとエナ・センディヤレヴィッチ監督が明言しています。また、タイトルはスコットランドのポストロック・バンド、Mogwaiの『Take Me Somewhere Nice』に由来しています。監督自身、ボスニア出身のオランダ育ちで、アルマには監督のルーツが反映されていると言えるでしょう。

監督のものづくりへの向かい合い方が、なんだか自分に似ているように思えてちょっと恥ずかしかったです。理解できるというわけでもなく。好きな映画からの影響を受けて作品を作り、影響元がどこであるかを言ったり、自分の作品のタイトルを人の言葉から拝借したり、自分を投影した人物を描いたりするところが……。物事を自分に引き寄せて考えすぎる私ですが、それにしたって似すぎているように思ってしまって、なかなかない映画体験でした。恥ずかしい……。

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