うちの弟どもがすみません/家族になろうよ

ラブロマンス
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うちの弟どもがすみません

監督:三木康一郎/2024年/日本

U-NEXTで鑑賞。仕事終わりの疲れた頭には、こういう作品のほうが軽く観られてありがたいときもあるんです。あえてこの作品を選んだ理由は、弟たちの一番末っ子がガチ12歳で、私の倫理観的に受け入れられないかもしれず、一言で言えば怖いもの見たさです。三木康一郎監督なので、これ系の映画としては安心な出来だろうと踏んだのもあります。

あらすじ:弟が、いきなり4人できました。

ネタバレしています。

母親が再婚したことで、とつぜん、血の繋がらない弟が4人できてしまった成田糸(畑芽育)。両親はいきなり転勤し、きょうだい5人での生活が始まって……。

うーーーーーーーーーーん、初っ端から、風呂上がりでパンツしか身に着けていない未成年は良くないんじゃないかな! 末っ子である類を演じているのは内田煌音、2013年生まれです。ガチ12歳と思っていたら撮影時は11歳だった。ほかの弟たちを演じている俳優は2002年生まれと2003年生まれで、成人しているからまだいいのかなと思いますが……。パンイチのシーンは予告の最初にあるため、「予告を観ればわかることで何を言っているか」と思われるかもしれませんが、私は基本的に本編を観終わるまで予告を観ないのです。そのため、いきなりショックを受けてしまいました。

糸が、「だって私、おねえちゃんですから」と言いながら家事をすべて完璧と言っていいほどにこなすようすには、ジェンダーバイアスがかかっているようにも見えます。少女漫画は未だにこんなかんじなのだろうか、子どもたちに刷り込みをしているんじゃなかろうか、と心配をしたところ、長男である源(作間龍斗)がズバッと「馬鹿なの?! こんなことされて俺等が喜ぶと思ってんの?!」と言い放ったので、新しさを感じましたね。源が家事の件に関して言及するシーンはなかなかにぐっときます。その一件から、ぶっきらぼうだった源の態度が軟化します。

次男の洛(那須雄登)は最初から糸に寄り添う役割を与えられており、物語を円滑に進めてくれています。三男の柊(織山尚大)は引きこもりのゲーマーで、自室を出ず、なにか暗い事情を感じさせます。

柊の服装(グレーのパーカー)を見ていて思い出したんですが、10年以上前にブログで「グレーのフードは孤独のメタファー」っていう記事を書いたことがあります(読まなくていいです)。内容はタイトル通りでそれ以上でもそれ以下でもないんですけどね。柊は最初、前髪で顔を隠していましたが、心を開いたら顔も見せるようになって、記号的にわかりやすく助かります。でも、せっかく柊が心を開いてみんなとわかりあったのに、次の展開(きょうだいで糸の育った田舎へ行く)で家に置き去りにされていたのは可哀想かなと思いました。いちおう、受験勉強という理由はあるものの、柊が居たら困るような展開でもなかったので、連れて行ってあげたら良かったのに。

ひとつ心底安心したことは、類に対する糸の態度は完全に「姉」としてのそれだったことです。いやーさすがに11歳はね。しつこいようですけど、11歳って小学生ですからね。また、糸がこのきょうだいの一員となることにより、弟たちそれぞれ(特に源と柊)が抱えていた問題をひとつひとつクリアにしていき、「家族」として成り立っていくようすを観られたことは、とても良かったと思います。キャラ萌え要素はあると思いますが、危惧していたような倫理観のバグった作品というわけではなかったので、本当に安心しました。

なんて思っていたところ、中盤になっていきなりキスシーン(事故)が挟まれ、さっきまで弟だと思っていた源と柊が急に男になってしまい、ありがちなラブコメになってしまったのはちょっと残念でした。家族の中で三角関係とかやめな〜? 三角関係の決着をつけるのに体育祭の騎馬戦とかやめな〜? ん? なにそれ?! 女を巡って騎馬戦って、なに?? 女はトロフィーじゃ、ないよ! 一周回ったねこれ、面白くなっちゃった。

と、謎に振り回されてしまいましたが、最終的に源が糸に告白するシーンでの糸の表情がとても良かったので、まあいいかーとなりました。多分こういう映画って、イケメンの見た目がどうのよりもヒロインが可愛く撮られているかどうかの方が大事なんだろうと思いますね。

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