トップガン マーヴェリック/トム・クルーズの負けられない戦い!

アクション、アドベンチャー
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トップガン マーヴェリック

Top Gun: Maverick/監督:ジョセフ・コジンスキー/2022年/アメリカ

この記事は2022年に書いたトップガン マーヴェリック/トム・クルーズの負けられない戦い! | 映画感想 * FRAGILEを修正し転載したものです。

TOHOシネマズ新宿 スクリーン9(Dolby Atmos)P-25で鑑賞。前作『トップガン』(1986年)は一昨日くらいに観たよ。

あらすじ:今度は教官だ!

ネタバレはありません。

トム・クルーズが偉人であることを感じる出来ですね。もはや神かもしれない。

公開が延びに延び、劇場で予告を観まくっていたために、観てないのに観た気になっちゃってもういいやと思いかけていたところ、深夜のツイッター(スペース)に今泉健一郎さんがいらしてくださって、褒めてらして、予習要りますよって教えてくださったので、観よ! ってなって観に行きました。ちょろい。

トップガン』(1986年)は、良くも悪くも80年代だなあと思って。あとみんな汗ばんでるな〜とか、そんなに乗り切れてはなかったのね。まあ36年も前の映画だし、飛行機とか(飛行機って言っちゃうあたりで察してほしいんだけど)そんな興味ないし、トム・クルーズ若いなあとか、そんなかんじだったのよ。それがさ。『トップガン マーヴェリック』、めっちゃ良かった。予習しておいて良かった。さして思い入れのない映画の続編に、ここまで心を動かされるとは思わなかった。ストーリーがかんたんなのも助かった。ややこしいこといっこもないの。シンプルなストーリーに人間ドラマがしっかりあって、それが前作とがっつり絡み合っているのね。特にルースター(マイルズ・テラー)との関係がね、いやーこれほんと、マイルズ・テラーいい役もらったなあって。

私はよく「絶対に負けられない戦い」って言ってて、これは、キャストに金をつぎこみ、製作費をつぎこみしている、絶対にヒットさせなければならない映画のことを言ってるのね。ヒットしなくてもいい映画なんかないとは思うが、とにかく、コケることが許されない映画ってあるじゃない。今作の公開が延期しまくったのも、絶対に「良いタイミング」で公開しなければならなかったからだと思ってて。中途半端な時期にやってコケるわけにいかなかったというか。観て、それくらい大切にしてもらってる映画なんだなあっていうことをひしひしと感じた。作りが丁寧だし、愛があるんだよね。誰に向けて作られているのかがハッキリしているところも良いと思う。それはつまりトム・クルーズのファンであり『トップガン』のファンであるわけで。手抜きや甘えがない。それってすごいことだと思う。

トム・クルーズって、なんでも自分でやりすぎてて、観ているこちらとしては心配になるところもある。ハードなスタントばっかりやってるから、撮影中に事故死してしまいそうな危うさがある。最近のCGは現実と区別がつかないので、わざわざ自分で危険なスタントをやる意味ってほとんどないんじゃないかと思う。でも、トム・クルーズはあえてそれをやっている。人生なんだよなって思う。映画に人生を捧げている。決めゼリフもすごくよくて。これ観たら絶対トム・クルーズのこと好きになるなあって思った。

マイルズ・テラーは前作で事故死したグース(アンソニー・エドワーズ)の息子ね。『クリード チャンプを継ぐ男』(2015年)とか好きな人は絶対好きだと思う。あと私は『スペース カウボーイ』(2000年)もちょっと思い出したかな。私が観ていないだけで、こういう映画っていっぱいあるんだろう。王道なんだろうね、王道はいいものです。大好き。

アイスマン(ヴァル・キルマー)に関しては、喉頭がんを患っていたことが(明示されないものの)ストーリーに組み込まれているので、現実との差異がなくなってるなって思った。彼の声が聞けたこともうれしい。いやーほんとこれ、けなすところがまったく見当たらない。いい映画が観られて本当に幸せ。今年の年間ベストに食い込んでくることまちがいなし。

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