アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方/成り上がるために捨てたものは

伝記映画
この記事は約2分で読めます。

アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方

The Apprentice/監督:アリ・アッバシ/2024年/アメリカ

U-NEXTで鑑賞。

あらすじ:ドナルド・トランプの若いころ。

ネタバレしています。

若き実業家ドナルド・トランプ(セバスチャン・スタン)は、弁護士のロイ・コーン(ジェレミー・ストロング)と親交を深めていきます。

今作はドナルド・トランプの人間性について、前半では表面的な態度のみを描き、内面にはそれほど深く入り込んで語らない構成になっていると思います。それに対して後半では掘り下げた演技によってトランプが成長しながら同時に卑怯な人間になっていく過程が伝わる作りになっていると感じました。

セバスチャン・スタンの演技が非常によく、細やかな仕草や話し方のクセなどで、この人はトランプなんだなというのが自然に伝わってきます。ドナルド・トランプをあまり好ましく思っておらず、メディアでのふるまいを細かく観察したことのない私でさえ、トランプだとわかる演技というのはすごいことだと思います。それだけ、トランプが人の印象に残りやすいふるまいをしていたということでもあります。

兄を亡くしたエピソードをもっと長く描くと思っていたら、さらりと流されていて少し驚きました。でも、これくらいのドライさがかえって良い効果を生み出しているなと思います。かつてトランプにとって、恐怖と尊敬の対象として畏怖される存在であった父親も、トランプタワーを建てて自信をつけた頃には、弱い者を見るような目つきで蔑まれる対象へと変わっていきます。その描かれ方は、やはりトランプへの同情や感情移入のしにくさを強く印象づけます。トランプをまるでバケモノのように描くことで観客から遠い存在に置こうとしているのかなと感じました。面白かったです。

タイトルとURLをコピーしました