正義廻廊
正義廻廊/The Sparring Partner/監督:ホー・チョクティン(何爵天)/2022年/香港
マスコミ試写で鑑賞。2026年2月27日(金)ヒューマントラストシネマ有楽町他全国順次公開。
あらすじ:両親を殺します。
※ネタバレはありません。
2013年に香港で実際に起きた、両親殺害バラバラ事件のようすとその裁判をもとにしています。 両親との間にわだかまりを抱えていた青年ヘンリー(ヨン・ワイロン)は、友人であるアンガス(マク・プイトン)をそそのかし、両親を殺害。遺体をバラバラにして海などに遺棄し、逮捕されます。
主人公とその友人も強烈ですが、集められた9人の陪審員らがそれぞれに個性的です。他人事すぎてふざけているように見える人もいたり、自分には人をさばく権利はない、みたいなことを言って、その場の雰囲気で有罪無罪を決めたり(怖い!)。むしろ陪審員が主人公なのではないかといった趣でした。
演出がだいぶ舞台的で、ともすれば単調になりがちな場をうまくドラマチックにしていたように思います。ただ、実話ベースであるがゆえに、「わからないことははっきり言い切らないでおこう」という考えが働いたのか、わからないことはわからないままでフィクションでの後づけや説明もされないので、観終わっても何かモヤッとしたままなんですよね。まあそれも良し悪しだとは思います。モヤッと感が良いというむきもあるだろうし、実際に人が殺された事件を勝手にフィクションで補足するのはいかがかと言われたら、いかがでしょうかねえと思うので。
アンガスの家にあった簿記2級の問題用紙が証拠品になるみたいなところなどが良くわからずでした。IQ80程度と言われていたアンガスに簿記2級は難しすぎるだろう(ここまではわかる)、から、これが証拠品になるかも(これはわからない)といった感じです。いくつかこういう、ちょっと待って、それってつまり……どういうこと? という要素がありました。これは、分かる人に教えてほしいです。


