白い車に乗った女/自分の人生を生きることと、他人から雑に扱われないこと

サスペンス
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白い車に乗った女

하얀 차를 탄 여자/The Woman in the White Car/監督:コ・ヘジン/2022年/韓国

マスコミ試写で鑑賞。公開は2026年4月24日です。2022年製作なので、日本公開まで4年もかかったんですね。

あらすじ:田舎町で殺人事件が起きます。

ネタバレはありません。

作家のドギョン(チョン・リョウォン)は、腹を刃物で刺され意識不明の女を車に乗せて、明け方の病院へやってきました。駆けつけた警察官ヒョンジュ(イ・ジョンウン)にドギョンは、怪我をした女のことを自分の姉だと言います。

次から次へと新しい展開をみせ、観客を飽きさせることがありません。やや込み入っている部分もあるにはありますし、実在する病名を出し過剰な描写をすることで、その病気に対する偏見を助長してしまう側面もあるとは思います。が、全体で観るとかなり面白いです。少ない登場人物で物語をまわし、田舎町を舞台にすることで閉塞感を出しているところもいいと思いました。逃げ場がないんですね。でも山があるので、ものを隠すのにはうってつけという、場の強みも活かされていると思いました。

家族は最も近しい間柄の他人だという、ややドライすぎるかもしれない考え方を持っていたほうが、もしかしたらいいのかもしれないなと思いました。私は家族への不満も書くことがありますが、何をやっても許してもらえる、と思ってしまっているところがあるかもしれません。家族のあり方は人によって大きく違うだろうし、家族間で起きたことを、外へ向かって言うことができる人ばかりではないとも思います。この映画は、そういう話でもあります。

誰が犯人なのかもわからないし、誰が被害者なのかもわからないという事態に陥っていくところや、事件に踏み込んでいくにしたがって自分のトラウマと向き合っていくヒョンジュのようすも興味深くて良かったです。この物語において、主人公はドギョンではなくヒョンジュなのかなとも思ったり。スリラーやサスペンス、ホラーなどのジャンルは、このまま終わるか? というところでもうひと展開見せるものがあっていいですよね。おもしろかったです。

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