DIE MY LOVE ダイ・マイ・ラブ/なんでも女のせいにすんなよ

人間ドラマ
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DIE MY LOVE/ダイ・マイ・ラブ

Die My Love/監督:リン・ラムジー/2025年/アメリカ・イギリス合作

マスコミ試写で鑑賞。公開は2026年6月12日です。原作未読。原作付きの映画で原作を読んでいたためしがない……。第78回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品、第83回ゴールデングローブ賞ドラマ部門主演女優賞にノミネート。ゲロを吐くシーンがあるかと思ったらありませんでした。

あらすじ:結婚して引っ越しました。

ネタバレはありません。

作家のグレース(ジェニファー・ローレンス)は、夫ジャクソン(ロバート・パティンソン)とともに、ジャクソンの叔父が住んでいた家へ引っ越します。

やがて夫婦の間には子供が生まれますが、それをきっかけにグレースの精神状態がどんどん不安定になっていくのでした。

少し前にXで「情緒が安定した女と結婚したけど、妊娠したら人が変わったようになった。どうしたらいいか?」という質問に「子供が欲しかったら情緒が安定した女を望んではいけない」というような返信があって、若干のミソジニーを感じるけれどまあ、そうかもねと思っていたタイミングでこの映画です。

まったく子育てに協力的でないどころか、拾ってきた犬の世話すらもまともにできていないようすのジャクソンにグレースがいらつくのもわかります。子供の有無関係なく、日々の生活に協力的でない伴侶というのは憎まれてもしょうがないです。

作中でグレースが作家であることは明確に示されますが、ジャクソンが何の仕事をしているのかはよくわかりません。ミュージシャンだと思っていたらどうも違うみたい。週3日、外で働いているだけで態度がめっちゃデカいことだけはわかりました。せめて残りの4日は家にいればいいのに……。さらにグレースが執筆できていないことに対して「ただのスランプでしょ」と呑気に言っていることにも腹が立ちましたね。お前が! そんなだから!

この映画を観て強く感じたのは「なぜ母親の狂気として描くのか」ということでした。産後鬱についての物語として、グレースの奇行がこれでもかと描かれています。もちろん、ジャクソンが役に立たない存在であることも描かれてはいるのですが、中心に置かれているのは、あくまで「グレースがおかしい」という見せ方なんですよね。まるでグレースが「悪い」かのように見えてしまう。と、ここまで書いたところで気づいたのですが、本当にグレースがおかしくて彼女を悪く描きたいのだったら、ジャクソンはもっと子育てに協力的で、グレースに対する理解もあるように描くはずですね。

物語とは関係ないところでひとつ。暗いシーンの撮影について、昔の映画では夜や暗い場所の場面でも明らかに光を当てて撮っていて、本当に真っ暗ということはあまりなかったように記憶しています。でも最近の映画は、暗いシーンがちゃんと暗いんですよね。この映画に限らず、そう感じることが増えました。暗いところを暗いまま撮れるようになったということだと思います。気のせいかな。

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