フォー・トレイルズ 限界を超えてゆけ/それでも挑戦する理由

ドキュメンタリー
この記事は約2分で読めます。

フォー・トレイルズ 限界を超えてゆけ

香港四徑大歩走 Four Trails/監督:ロビン・リー/2024年/香港

マスコミ試写で鑑賞。公開は2026年7月10日です。

あらすじ:約300キロを72時間で走ります。

ネタバレはありません。

「香港フォー・トレイルズ・ウルトラ・チャレンジ」に挑む18人のランナーを追ったドキュメンタリー映画です。

久しぶりにドキュメンタリー映画を観ました。ドキュメンタリーは、撮影者が最初に想定していた場所とは違うところへ着地することがあって、そこがおもしろいですね。この映画は、香港で行われている過酷なトレイルランニングの競技に挑む人びとを追った作品です。フルマラソン7回分の距離と、エベレスト登頂2回分にあたる獲得標高。それを72時間以内に走り切らなければなりません。数字だけで見ても無茶なのですが、映像で観るとさらに途方もない競技だとわかります。

以前、ナショナル ジオグラフィックTVだったか、別の映画だったかで、同じように過酷なトレイルに挑むドキュメンタリーを観たことがあります。そこで描かれていたことと『フォー・トレイルズ 限界を超えてゆけ』で描かれていたことは、よく似ていました。

結局は自分との戦いになること。そして、「これ以上進むのは無理だ」と判断することの難しさ。

この映画では、他者との絆のようなものはあまり前面に出てきません。もちろん支える人はいますし、声をかける人もいます。けれど基本的には、自分と自分の前に広がっている道との戦いです。怪我もするし、体調も崩します。水のような下痢の症状があると言いながら走り続ける挑戦者には、もう棄権してもいいのではないかと思いました。でもそれは、観ているだけの人間が言っていいことではないのだとも思います。

この映画のもうひとつの魅力は、香港の自然の姿でした。私は香港のことをあまり知らず、都会というイメージを強く持っていました。けれどこの映画に映る香港には、ごつごつとした岩だらけの山があり、獣道のような細い道があり、挑戦者たちはそこを黙々と走っていきます。その姿に胸を打たれました。香港には、こんなに自然があるのか。それを知ることができただけでも、観てよかったと思える映画でした。

終盤、ある挑戦者の姿にとても勇気づけられました。よく、「年齢なんて関係ない」と言われることもありますが、こういった体力も気力も使う競技に挑むのに、年齢が関係ないわけはありません。若ければ、その方が有利です。それでも、そう簡単に区切れないものがあるのだと思わされました。この映画から、くじけずに続けることの強さを受け取ったように思います。

タイトルとURLをコピーしました