シラート
Sirāt/監督:オリベル・ラシェ/2025年/スペイン・フランス合作/※この記事には広告リンクが含まれます。
新宿ピカデリー シアター2 D-23で鑑賞。タイトルしか知らない状態で観に行きました。あとで製作にペドロ・アルモドバルが入っていることを知って、なんとなく納得感ありました。
あらすじ:行方不明の娘を探します。
※ネタバレしています。『シラート』は音と劇場体験の比重がかなり大きい作品なので、気になっている方は上映館を確認してから読むのもいいと思います。
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砂漠で行われているレイヴで、行方不明になった娘を探す父ルイスと弟のエステバン。娘は見つからず、父と子は知り合った男女グループを追って、次のレイヴ会場を目指します。
徹底的に共感を求めて来ない映画で、ドライな態度を崩さないようすに、2つのことを思いました。
ひとつは『関心領域』(2023年)を観たときのような気持ちにさせてくるな、ということです。この2作は内容や演出が似ているわけではまったくありませんが、「この映画を観終わって何を言うかで、自分の感性や知性が他人に測られてしまうのではないか」という過剰な自意識に気付かされるところに「近さ」を感じたわけです。でも受け取り方は本当に人によって違うと思うので、私のように感じる人もいればそうでない人もいるとはわかります。なんかちょっと人と違うこと言わなきゃみたいな、「考えさせられました」だけでは頭が悪そうに思われてイヤだなみたいな、そういう小賢しさが、私にはあります。頭が悪そうというか、逃げだと捉えられてしまうのではないか、と思ってしまうので。
もうひとつは、これから起きる出来事が事前に示されていることがちょっと可笑しかったな、ということです。「ここからが本当の地獄だ……」と言えば本当に地獄のような展開をみせるし、「ブチかませ!」と言った瞬間にぶちかまされてしまうので。あとのシーンで「最後の言葉が『ブチかませ』って、あいつらしいな」としんみり言われてましたけど、ブチかませって言った瞬間にぶちかまされるのやっぱちょっと可笑しいよ。元のセリフがどういうニュアンスなのかわからないので、字幕が面白かっただけかもしれません。
じゃあ私がこの映画に対してどう思ったのか本当のところはどうなのと言われるとしたら、答えは「監督と脚本が観客に対して、こういう反応をしてほしいと思って作ったっぽいところ、ぜんぶわかるな」です。いや、まあまあ、映画ってそういうもんだよとも思うわけですけど、案外、作り手の意図しないところにスポットライトが当たることもあるじゃないですか。具体例がないけど。
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