十二人の死にたい子どもたち/話が進むと映画は止まる

ミステリー
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十二人の死にたい子どもたち

監督:堤幸彦/2019年/日本/※この記事には広告リンクが含まれます。

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あらすじ:安楽死をするため12人の少年少女が集まります。

ネタバレしています。

12人が集まったそこには、いるはずのない13人目の少年の死体がありました。12人は計画を実行する前に、少年の死について調べることになります。

愚か者の身分』(2025年)を観てから、目に光のない北村匠海は色気があるなと思い、出演作の中から比較的最近のものを適当に選んで観ました。

堤幸彦監督については、話題になる作品とそうでない作品の差が激しいという印象があります。本人が本当に撮りたかった題材だという『MY HOUSE』(2012年)は、さほど話題にならなかったように記憶しています。やりたいことと求められていることが異なるのは、苦しいだろうなとは思います。

さて北村匠海ですが、メガネじゃないですか。私はメガネをかけた垂れ目の顔がめちゃくちゃ好きです。良いですね。しかし顔が幼いなと思ったら、撮影当時はまだ20代前半だったようです。そうか、1997年生まれ、まだ20代なんですね。だから何というわけではないです。よく見たら、この映画にはメガネをかけた男性が3人くらいいます。登場人物はそれぞれ見た目も性格も個性的で、誰かと誰かの区別がつかないということはありません。ただ、女性がキツい性格と無口とバカしかいないのは、一体どうかしらとは思います。

誰かが行動する。何かが判明する。全員で集まって話し合う。そこで行動を振り返り、回想を交えながら答え合わせをする。すると新しい謎が出てきて、また誰かが動き始める。だいたいこの繰り返しです。話が進んでいるようには見えるのですが、ひとつ進むたびに、それまでの経緯を全員で確認する時間が入ります。観客が混乱しないよう整理しているのでしょうけれど、そのたびに映画が止まってしまう。もう少し別の進め方はなかったんだろうかと思いました。

中盤で北村匠海が退場してしまい、まあ後で戻ってくるだろうとは思いつつ、私のテンションは下がりました。がんばっていきましょう。がんばるってなんだ。結局集中力が散漫になり、途中で「あれ? 今なんの話?」となりました。見ているんですが……。単調な会話が続く場面では、カメラを動かしたり画面の角度を変えたりして、映像にも動きを出そうとしています。ただ、それにも限界がありますし、話はあっちへ行ったりこっちへ行ったりします。私の理解が追いつかないというより、だんだん理解したいという気持ちがなくなってきました。

つまらないのだけれど、なぜつまらないのか。途中までは、これは小説で読む話なのかもしれないと思っていました。小説なら、その場にいても描写されない人物がいることは、それほど気になりません。映像では、台詞のない人物も画面の中に存在しています。誰かが長く話しているあいだ、残りの人たちは部屋に立って待っています。それが目に入ってしまう。では演劇のほうが合っていたのかとも考えました。しかし、全員が広い部屋に立ち、それぞれ順番に台詞を言う場面を見ていたら、どうでもよくなってきました。演劇でも合わなさそうです。

12人それぞれに死にたい理由があり、その事情が順番に明かされていきます。ですが人数が多いため、ひとりの話に入ったと思ったら、すぐ次の人物へ移らなければなりません。13人目の死体をめぐる謎と、12人が死にたい理由、その両方を扱おうとして、どちらにも長く時間を割けない。結果、死についての話をしているはずなのに、ひたすら会議の進行を見ているようでした。北村匠海は良かったです。それを目当てに見たわけですから、まあ、満足かな……。おすすめはしません。

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