タイガー・ストライプス/私が選んだことではないのに

ホラー
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タイガー・ストライプス

Tiger Stripes/監督:アマンダ・ネル・ユー/2023年/マレーシア・台湾・シンガポール・フランス・ドイツ・オランダ・インドネシア・カタール

試写鑑賞。2026年8月1日(土)東京・シアター・イメージフォーラム ほか全国順次公開。

あらすじ:初潮を迎えたら嫌われました。

ネタバレはありません。

イスラム教の女子学校に通う12歳のザファンは、友人たちの中で最初に初潮を迎えたのを境に、周囲から遠ざけられ、やがて身体にも異様な変化が現れ始めます。

ザファン、ファラ、マリアムの3人は、いつも一緒に遊んでいる仲良しグループに見えます。しかしファラは陰でほかの子たちとザファンの悪口を言い、彼女を「アバズレ」呼ばわりしています。ただ、ザファンも友達が嫌がっていることを無理にやらせようとするところがあるんですよね。だから単純にザファンだけが仲間外れにされたとも思えず、このあたりはどっちもどっちかなと思いながら観ていました。まだ12歳ですし、相手との距離の取り方がうまくないのも当然ではあります。

そんな3人の中で、ザファンは誰よりも早く初潮を迎えます。この映画で彼女が抱える悩みは、ほとんどすべて生理に集約されていました。ザファンは周囲の子どもたちとは違う身体になってしまった。自分で選んだことではないのに、その変化を理由に遠ざけられ、汚れた存在のように扱われます。自分にはどうすることもできない身体の働きを、何か悪いことをした結果のように扱われ、忌み嫌われるわけです。

私は小学生のころから、成績表に「情緒不安定」と書かれていました。あまりにも毎回書かれるので、当時はそれがどういうことなのか、自分でもよくわかっていませんでした。ザファンが叫び、暴れ、自分でも止められないようになっていく姿を見ていると、中学生くらいのころの自分を見るようでした。本当はそんなことをしたくないのに、叫んでしまう。自分でもどうすればいいのかわからないのに、周囲からは困った子として扱われる。もちろんザファンの置かれた環境と私の経験は同じではありません。それでも、身体と感情の変化についていけず、その苦しさを説明する言葉も持っていなかったころのことを思い出しました。

それにしても、途中で出てくるピンク色のユニコーン柄のヒジャブが気になりました。もしかしたら、いわゆる「ゆめかわいい」はマレーシアでも通じるんでしょうか。伝統的な規範の中に、あのヒジャブがごく普通に存在している。その取り合わせが妙にかわいくて印象に残っています。

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