ディア・エヴァン・ハンセン
Dear Evan Hansen/監督:スティーブン・チョボウスキー/2021年/アメリカ
この記事は2021年に書いたディア・エヴァン・ハンセン/孤独じゃないから、大丈夫 | 映画感想 * FRAGILEに加筆修正し転載したものです。
TOHOシネマズ新宿 スクリーン9 G-11で鑑賞。『ラ・ラ・ランド』(2016年)『グレイテスト・ショーマン』(2017年)の音楽チーム、スティーブン・チョボウスキー監督、トニー賞、グラミー賞、エミー賞にも輝いたブロードウェイミュージカルの映画化、ということでかなり期待値は高かったです。曲のレベルは全体的に高かったです。SNSの使い方についてちょっと考え直さないとなと思いました。
あらすじ:友人のふり。
※ネタバレしています。注意書きはありません。
これはねテーマ的に大変難しい。もう少しあらすじを詳しく書くと、特に仲が良かったわけでもない高校の同級生が自殺し、主人公が彼の友人のふりをしてスピーチをしたところ、その動画がSNSで拡散されて「事実」として扱われてしまい……というお話です。
『ディア・エヴァン・ハンセン』ダンスのないミュージカルなので、私の好みからは少し外れます(全くないわけではなく、ダンスするシーンもあるにはあります。
ややストーリー展開が遅く、濃縮したら90分以内で終わるところを薄く伸ばして2時間にしましたという感も否めません。泣いている人はいました— ナイトウミノワ (@minowa_) November 28, 2021
私はダンスが観たかったのですが、ダンスのある歌唱シーンは1箇所しかなく残念でした。主人公エヴァンを演じるベン・プラットはこの役を6年間ブロードウェイで演じていたそうで、歌唱力に関しては納得です。ただ、現在28歳の彼が高校生の役を演じるというのはやや無理があるかなとは思います。舞台だったらそんなに気にならないかもですが、映画だとアップのシーンも多くあるのでね。
『ディア・エヴァン・ハンセン』2時間17分もありました、ちょっと冗長気味でした。曲に関しては全体的に高いレベルと思います。「『ラ・ラ・ランド』『グレイテスト・ショーマン』の音楽チームが贈る」という惹句にひかれて観たわけですが、これ! といって印象に強く残る曲はありませんでした
— ナイトウミノワ (@minowa_) November 28, 2021
2時間くらいだったかなと思っていたら2時間半弱ありましたね……この物語を語るにはやや長いです。もう少し短く出来たのでは。曲はね、レベル高いんです。でも、私には刺さってこなかったなという残念感があります。繰り返しになるけど踊らないからなあ。
『ディア・エヴァン・ハンセン』自殺を扱った映画なので、観てしんどくなる人はいるかもしれないです。主人公の友達役で出てくるニック・ドダニはなかなか良かったです。ゲイの役ですが、彼は実際に「インドにおけるLGBT運動で革新的な業績を上げた14人」に選出されてるそうです(Wikipediaより
— ナイトウミノワ (@minowa_) November 28, 2021
ニック・ドダニのゲイ設定は特に物語に影響するものではなく、セリフ一言で済まされる程度なのですが、マイノリティを映画に出す場合に「必然性」なんて要らないわけですから、これは良いかと思います。なんかたぶん専門用語あると思うのですが、例えるならばマジカルニグロ的な役割を与えられているわけでもなかったので(まったくないとは言い切れませんが)そこもまあ良かったかなとは思います。
『ディア・エヴァン・ハンセン』主人公の行動も大概なんだけど、絶対にそれはやったらダメだろうという行動をとる人物がいて神経を疑いました。
しかしジュリアン・ムーア様の歌が聞けますのでそこは宜しいかと思います。エイミー・アダムスは歌いません。— ナイトウミノワ (@minowa_) November 28, 2021
↑指摘が入ったのですが、1曲だけ歌っていたようです。あれ、記憶にないな……。
「絶対にそれはやったらダメだろうという行動をとる人物」というのはアラナ(アマンドラ・ステンバーグ)のことです。エヴァンが「絶対人に見せないで」と言ってこっそり彼女に見せた手紙を、クラウドファンディングのためにSNSにアップしてしまいます。あんた、それはダメだ。それだけはダメだ。エヴァンが「すぐ削除して」って言っても「削除したけど拡散されちゃった」とか言ってるあたりもダメダメのダメです。ネットリテラシーの前に人としてダメ。私も気をつけないといけないなあと思いますね。


