天使のたまご
Angels Egg/監督:押井守/1985年/日本
シネクイント スクリーン1 M-10で鑑賞。どうでもいいが、渋谷に来たのが久しぶりすぎ、シネクイントもしかしたら初かもしれないという状態だったため、Googleマップで3分の距離を間違いまくって小一時間歩いていました。ひどい……。
あらすじ:卵を抱えた少女がいました。
※ネタバレしています。
卵を抱えた裸足の少女(声:兵藤まこ)が誰もいない街をさまよい、少年(声:根津甚八)と出会います。
実はこの映画の存在について今年までまったく知らず、天野喜孝が関わっているのは知っていたものの監督が押井守であることは知らずにいて、映画が始まってから「うぉ押井守か」となったのでした。上映前、同じ列にいた若い女の子たちがすごく話していたので、なんかよくわかんない客層だなと思っていたところ、上映後にその女の子たちが「観れて良かった〜」と言っているのが聞こえてきてとても良かったです。良かったね。
特別に堂々と書くことはしないけど、押井守にも天野喜孝にも、極めて個人的な思いがあり(ご本人様には関係ありません)、さまざまな感情と過去の出来事の記憶がぶわっと襲ってきて不思議な気持ちになりました。オタクも長くやっていると、クリエイターには罪がないのに、こちらには思いがあってごちゃつくことが増えますね、いやだいやだ。40年前の作品ということで、だいたいこのくらいの時期にやっていた国産アニメって何があったかなと調べてみたら『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』(1984年)がありましたね。また、スタッフロールに貞本義行の名前を見つけてオッとなったりもしました。
そして肝心の本編のことですが、まあまあ、隠してもバレるので書きますが何がなんだかわかりませんでした。ただ、わからない=良くない、とはならないので、そこは理解してください。わかる=良い、ともならないです。わかったかわからなかったかという事実だけがあります。世界観やビジュアル面は非常に独特で、動きなんかもあわせて好きだなと思います。ただ話がわからないだけですね。少女の大切なものを戯れに、かどうか知らないけどとにかく破壊したら、ショックで少女が身投げしたという話であることしか……。日々、説明過多なものを摂取しすぎていて、もうちょっと説明がない方がいいなあなんて思っていましたが、『天使のたまご』の説明の少なさは常軌を逸しています。この作品の場合、説明が少ない=わからない、だと思うのですが、だからって根津甚八がべらべらしゃべるのは絶対に世界観を壊すだろうから、私はこの映画、わからなくていいふうに作ってあるんだなと思いましたよ。


