最後の乗客
監督:堀江貴/2023年/日本
マスコミ試写で鑑賞。2024年10月11日(金)ユーロスペース、池袋シネマロサ他全国順次ロードショー。約55分の短編映画です。クラウドファンディングやっていたんですね。
あらすじ:深夜のタクシーで起きたこと。
※ネタバレはありません。
ある港町。タクシー運転手の間では、深夜に人気のない道で若い女性の霊のようなものが出る、と噂されています。
その夜、タクシー運転手の遠藤は、噂になっている道で1人の若い女性を乗せます。そこへ母と幼い娘が飛び出してきたため、遠藤はその母娘もタクシーに乗せ、目的地である浜町へ向かおうとしますが……。
東日本大震災に関する映画は好んで選んで観るということはなかったですが、思い返してみると『RIVER』(2012年)や『ヒミズ』(2012年)、『トーキョードリフター』(2011年)などは観ていました。そしてこれらのどれも、私の胸に刺さることはなかったんですよね。なんだかとても白々しく思えてしまって。
そう、この映画、震災映画なんです。どういうふうに震災が絡んでくるのか、というのは書くとオチバレなので書けないですが……。タクシー運転手、謎の女性、小さい娘をつれた母親の4人が、目的地である浜町へ着いたとき。すべてが明らかになり、深く胸に刺さりました。特に謎の女性が心情を吐露するシーンが良かったです。当事者でないとわからない気持ちというのがあるな、と思います。拙い部分はあるものの、メッセージ性の強さとこの題材をこう描くのか、という驚きがありました。これはおすすめです。


