キャドー湖の失踪
Caddo Lake/監督:セリーヌ・ヘルド、ローガン・ジョージ/2024年/アメリカ
U-NEXTで鑑賞。M・ナイト・シャマランが製作に入っています。劇場公開はなかったんですね。日本語版の予告もありませんでした。
あらすじ:湖で行方不明になります。
※ネタバレしています。注意書きはありません。
母親を事故で亡くしたパリス(ディラン・オブライエン)は、母の死を受け入れられずに悩んでいました。一方、母親とうまくいっていないエリー(エリザ・スカンレン)は、家族の集まりから抜け出し、ボートで湖へ入っていきました。次の日の朝、エリーの妹アンナ(キャロライン・ファルク)が行方不明になったことがわかり……。
これは仕方ないことだけれど、どうしてももったいないなと思うのは、U-NEXTのあらすじのところに「タイムリープ」って書いちゃってあるんですよね……。観ようという気にさせるきっかけとしては書くべきなんだけど、観たときの驚きが薄れてしまって。しかもこのことを私が今ブログに書くという悪循環ではあります。
湖のある部分に入ると耳が聞こえなくなり手が震えてしまうことに気づいたパリスは湖の調査を始めます。エリーはアンナを探してやはり湖に入り、ある部分に立ち入ったため奇妙な経験をしました。パリスとエリーは別々に行動しており知り合いどうしではなく、パリスの問題とエリーの問題のあいだに関係はありません。でもこういう描き方をするっていうことは、パリスのお母さんとエリーの妹って同一人物なのでは……と思いますよね。
それでまあまったく想像どおりなわけですが、私が思うのは、映画の答え合わせほどつまらない行為はないなということです。例えばタイムリープものの傑作『プリデスティネーション』(2014年)も序盤で答えがわかりますけど、あの映画の大切なところは答えじゃないでしょ。この映画も同じだと思うんですよね。タイムリープは装置であって、描きたいものを描けるように物事を動かしているだけだと思います。
これは家族を取り戻し、人の幸せを祈ることについての物語だと思います。エリーとパリスの「現在」には、母親はいないし妹もいないけれども。エリーは一連の事件の果てに妹の姿を確認し、パリスは自分の母親を救うことができたわけで、すごく悲しいハッピーエンドだなと思いました。私が今ほとんど内容を書いてしまいましたが(ひとつ、書かなかった要素もあるので観てみてください)、おすすめです。


