毒親<ドクチン>/全部、あなたのためなんだから

ミステリー
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毒親<ドクチン>

Toxic Parents/監督:キム・スイン/2023年/韓国

U-NEXTで鑑賞。

あらすじ:女子高生が死にます。

ネタバレしています。注意書きはありません。

真面目で成績も良かった高校生のユリ(カン・アンナ)は、ある日、湖の畔で遺体となって発見されました。現場の状況から、捜査を担当するオ刑事(オ・テギョン)は自殺の可能性が高いとしましたが、ユリの母ヘヨン(チャン・ソヒ)はそれを認めず、担任のギボム(ユン・ジュンウォン)とアイドル練習生のイェナ(チェ・ソユン)を殺人罪で告訴してしまいます。


湖には4人が乗った車があり、練炭自殺を図ったようです。そのうち1人の男性は車から逃げ出し、生き延びました。ユリは彼とその日に会ったばかりでしたが、どうせ死ぬからもうどうでもいいと思ったのでしょうか、自分の身に何が起きているか、人生がどのようにつらいか、母親のこともすべて男性に話しました。

やがてその男性は警察に捕まることになります。ヘヨンと彼は面会することに。そこで男性はヘヨンに向かって、ユリが死ぬ前にどんなことを話したのか、知っていることすべてを洗いざらい話しました。牛乳が嫌いなのに毎日飲まされていたこと、サンマにアレルギーがあるのに、頭が良くなるからと無理やり食べさせられていたこと。友人関係に口を出されたことなど、いろいろです。完全な他人からそんなふうに娘の気持ちを知る羽目になったヘヨンは涙を流し、反省しているかに見えました。

ユリには幼稚園児の弟がいます。最初、この子はちょっと空気だなあと思っていたんですが、ユリを失った今、ヘヨンが愛情を向ける相手は弟になるんですね。人前で弟をつよく叱責したり、嫌いな食べ物を無理やり食べさせたり、理屈っぽいようにみえて感情的なことを言ったりしています。ヘヨンはユリの死からなんにも学んでいませんでした。なぜ彼女が子供に向かってそのようなやり方でしか愛情を示せないのか、は、途中に出てくる1枚の絵でわかります。まあまあ想像がつくとは思いますが、ヘヨンも自分の母親から重い圧をかけられて育ったんですね。負の連鎖ということです。ちょっとこの辺は安易だったかなあと思いました。

この映画、R15+なので、結構えげつないのかなと思って観たら、そうでもなかったです。理由を知りたくて映倫の審査作品リストで探しましたが、掲載されていませんでした。自殺の方法について具体的に描いていたらPG12くらいにはなりそうですが、練炭自殺であることはほのめかされるだけなので……。

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