マイ・オールド・アス〜2人のワタシ〜
My Old Ass/監督:ミーガン・パーク/2024年/カナダ・アメリカ合作
Amazonプライムビデオで鑑賞。→マイ・オールド・アス〜2人のワタシ〜
あらすじ:幻覚キノコでトリップしたら未来の自分に会いました。
※ネタバレしています。注意書きはありません。
エリオット(メイジー・ステラ)は18歳の誕生日に友達と幻覚キノコを摂取してトリップします。すると、39歳の自分(オーブリー・プラザ)が現れて、18歳の自分にアドバイスをするのでした。
タイムリープものの亜種といった感じで、『バタフライ・エフェクト』(2004年)っぽさもあります。劇中で「仕組みはわからないから他人には話さないで」とはっきり言うのが面白いなと思いました。設定をぼやかしたりごまかしたりしないんだ、って。謎は謎、と開き直ったかのように見えるところが良いですね。
39歳のエリオットは、18歳のエリオットに「チャドという人は避けて」とアドバイスしましたが、なぜ避けなければいけないのかは教えてくれません。エリオットはレズビアンで男性に対してまったく興味を持っていないため、よけいになぜ避けなければいけないのか、わからないわけです。ただ、人は、物事を禁じられると、やりたくなってしまう生き物です(そうじゃないよって言う人もいると思うけどね)。エリオットも案の定……です。案の定なんですが、物語の中で重要な部分だし、避けられるわけないですよね。
今の自分がもし、子供の頃の自分に会えたとしたら、言いたいことはたくさんあります。親以外の大人を信じないで、すぐ人を好きにならないで、教員免許資格は取っておきなさい、とかね。でもこれって全部「今の自分が後悔していること」だし、子供の頃の私がすんなりアドバイスを聞くとも思えません。エリオットはそのあたり私と違って素直な良い子で、39歳のエリオットが言うことを信じ、守って、家族との時間を大切にしたり、今まで言えなかったことを言えるようになったりします。大きな出来事や事件は起きず、日々に小さな楽しみを見出すように過ごすエリオットは、アドバイスのおかげで少し成長できるのでした。未来を怖がらないで。傷ついても、きっと乗り越えられるから。


