ソーシャル・ネットワーク
The Social Network/監督:デヴィッド・フィンチャー/2010年/アメリカ
U-NEXTで鑑賞。公開時に劇場で鑑賞しています。そのときには以下のように書いていました。
フィクションですと言ってはいるものの、実在する人物などを扱った映画でしかもネットサービスの物語、フェイスブックは今のところ非常に勢いが良い。これがまだ認知されていない時期や落ち目のときだったら見向きもされないだろうし、登場人物が若いというのが、今しか作れない、公開できない映画だなと思います。
「もういいから四の五の言わずに一回殴り合っちゃえよ」ってちょっと思いましたね。まあそうするとどう考えても双子が圧勝なわけですが。わたしが一番びっくりしたシーンは、ショーン・パーカー(ジャスティン・ティンバーレイク)が電話しながらグラスを両手に持っていて、そこへずぶぬれのエドゥアルド・サベリン(アンドリュー・ガーフィールド)が入ってきたときに、ショーンがグラスを開かれたノートパソコンの上にパッと置いちゃうとこです。最初、パソコン使う人はぜったいそんなことしないよ! って思ったんだけど、すごいガサツな人だったらやるのかな……。
この感想からもおわかりの通り、あんまりピンとこなかったんですよね。あれから15年以上経ったので再鑑賞してみました。音楽がトレント・レズナーだっていうことすら忘れていました。そしてFacebookは今やシニアの交流の場になっています。
あらすじ:SNSを作ります。
※ネタバレしています。
マーク・ザッカーバーグ(ジェシー・アイゼンバーグ)は彼女にフラれてヤケクソで女子大学生の顔を評価するサイトを作ります。その後、親友のエドゥアルド(アンドリュー・ガーフィールド)とともに、学校内の友人を作るためのSNSを作るのですが……。
改めて観てみて一番最初に思ったのは、セリフ量の多さと、俳優らの細やかな演技です。たぶん劇場公開時には気づいていなかったか、あんまりちゃんと観ていなくてわかっていなかったかだったのでしょう。愚かでしたね。時系列で進んでいくパートと未来の出来事のパートに分かれており、未来パートで物語に必要な説明を事細かに語ってくれるため、混乱がなく整理されていてわかりやすいなと思いました。
ウィンクルボス兄弟(アーミー・ハマー)に対するマークの態度は最悪で、やると言ったことをやっていないっぽい上に連絡してものらりくらりとかわすばかりです。さすがにこれをやられたら誰だって怒るでしょう。一方、Napsterの創設者、ショーン・パーカーに対してマークは妙な関心を持っているように思います。ショーンの話を退屈だと思う一方で、彼の話に耳を傾けるときもあり、親近感を覚えているのかなと思いました。ショーンはお喋りで自分語りが多くて、質問に対してすぐ答えを言わず遠回しな物言いをするのが、不快と思う人もいそうな感じで、ちょっとだけマークに似ている部分もあるように思えます。
マークは辛辣な物言いをしがちで、悪意があるのかないのか判断が難しいことも言います。親友であるエドゥアルドにすら、言わなくて良いことを言ってしまっているのを見るに、エドゥアルドがとても我慢強いか鈍感かのどちらかで、観ていると鈍感というのはなさそうなので我慢強いのでしょう。もしくは、相手が辛辣な物言いをする人だとしても魅力を感じているかなのかな。エドゥアルドはマークと話した後でちょっと微笑んだりすることがあるので、マークのことを受け入れていて、嫌ってはいなくて、でも時々嫌なことを言われているなあ、という感じなのでしょうか。ともかく、マークのような人についていける人だというのは明らかだなと思います。そういう人はマークにとっては貴重だし大切にするべき相手なのに、ご機嫌取りをせよとは言いませんがもうちょっと良い扱いをした方が、こじれずに済んだのではないでしょうか。
人の感情のゆらぎみたいなものがマークはわからないのかなとも思います。それは冒頭でも明確に描かれていて、あんなに話が噛み合わない相手と恋人でいるのは相当に難しいし、腹も立つというものです。
それから私はケイレブ・ランドリー・ジョーンズが好きなのですが、彼のフィルモグラフィーに『ソーシャル・ネットワーク』があることを後から知り、でもどこに出ていたのかなとずっと思っていました。役名は「フラタニティの男」だし、大量のモブのうちのひとりなんて見つけられないだろうなって。でも今回、目を皿のようにして観ていたところ、見つけることができて嬉しいです。興味のある人はいないと思いますが、ショーンが(おそらく)Instagramの話をしながら部屋に入って来たときに座っている、女性の身体の上でコカインを吸う男性の役でした。
なお、劇場鑑賞時の感想のところに書いた「ショーンがグラスを開かれたノートパソコンの上にパッと置いちゃう」ところ、見返してみたらパソコンの横に置いていました。私は何も観ていなかったんですね……。


