最終突撃取材計画/完全に国内向けの極右翼映画

コメディ映画
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最終突撃取材計画

AN AMERICAN CAROL/監督:デヴィッド・ザッカー/2008年/アメリカ

こちらの記事は、2012年に書いた最終突撃取材計画/完全に国内向けの極右翼映画 | 映画感想 * FRAGILEを加筆修正して転載したものです。

DVDで鑑賞。「最◎●●計画」って、わりといい邦題ですよね。『最終突撃取材計画』は、レスリー・ニールセンジョン・ボイトデニス・ホッパージェームズ・ウッズ、あとパリス・ヒルトンとかも出ていて豪華なんですけれども、これがさ、まあひっどい映画でした。

あらすじ:アメリカの戦争は、全部正しい。

アメリカ嫌いのアメリカ人監督のところへ、3人の精霊がやってきます。

ネタバレしています。注意書きはありません。

自爆テロの志願者が減ったので、アピール用のビデオをハリウッドに頼もうと相談しているイスラム教徒(ジェフリー・エアンドとあと2人)。そこで白羽の矢がたったのが、アメリカ嫌いのドキュメンタリー映画監督、マイケル・マローン(ケヴィン・ファーレイ)。さっそく3人は、マイケルに仕事を頼みに行くのですが……というお話です。キャストが豪華なところと、そこそこお金がかかっているところ、変な映画を見たい人、故人の元気な様子を見たい人は良いかもしれません。勧めませんが。

マイケル・マローンはもちろんマイケル・ムーアのパロディね。割と似てる。で、イスラム教徒とマイケルのお話か? とおもいきや、『クリスマスキャロル』みたいに3人の精霊がマイケル・マローンの前にやってくるってお話なんだよね。精霊は、アメリカの過去の軍人とか政治家とかだな。そこであれやこれやするんだけれど、まずわたしはアメリカ人でないし、アメリカの歴史にも詳しくないし、社会情勢とかについてもまったくわからないので、やっていることがいっこもわかんないのよ。

まーそれはしかたないとしても、あまりにも右翼的すぎてどんびきというね……。結局、アメリカがやった過去の戦争は正しかったんだ、というのをえんえん言っていて、反米の考え方を変えて(ほぼ洗脳)ヨカッタヨカッタというだけのね、あまりにひどいとしか…言いようがない……。途中、『ヤコペッティの残酷大陸』みたいに、黒人奴隷がいる世界へ来てしまったりするところはちょっと面白かったかな……。でもそれも、マイケル・マローンに「南北戦争は、やるべきだったんだ!」って言わせるためだけのものなのでね。終始この調子なんですよ。アメリカばんざい、戦争ばんざい、軍人はえらい、っていう主張以外のなにもない。挙句の果てには、最初反米だったイスラム教徒ですら、アメリカばんざいになってしまうんだもの。それも、なにかものすごく説得力のある出来事なりなんなりがあってのことではないからね。

これは完全にアメリカ国内向け(それも一部の人向け)だし、よくまあ日本でリリースしたなあとしか思えませんでした。あまりにもお寒いので、レスリー・ニールセンデニス・ホッパーを見るため以外にはおすすめはできませんね。

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