ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア/葉巻や煙草が格好良かった頃

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ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア

Knockin’ on Heaven’s Door/監督:トーマス・ヤーン/1997年/ドイツ

U-NEXTで鑑賞。何年も前に1度観ていますがラストシーンしか覚えていないので再鑑賞です。

あらすじ:天国じゃ、みんなが海の話をするんだぜ。

ネタバレしています。

余命宣告をされたマーチンとルディは、死ぬ前に海を見に行こうと病院を抜け出し、駐車場に停められていたベンツを盗んで旅に出ます。

冒頭で流れる曲に聞き覚えがあり、記憶をたどって原曲がグロリア・ゲイナーの「I Will Survive」とわかるまでに時間を費やしたため、せっかくなので下の方に動画を貼っておきます。『プリシラ』(1994年)で流れていた曲だなというのはすぐわかったけれど、そこからがけっこうかかった。しょうがないよね1978年の曲だよ。

あらすじにも書いた「天国じゃ、みんなが海の話をするんだぜ」は、U-NEXTの日本語字幕にはありませんでした。こんなに印象的で、こんなにかっこいい訳が改変されるなんて……。原語で正確にどういうセリフなのかも私にはわかりません。というか、ドイツ語でのセリフなのか、最後のルトガー・ハウアーが言う英語でのセリフなのかもわかんなくなってしまいました。訳し方のカジュアルさからドイツ語の方だと思います。ルトガー・ハウアーはこんな気軽な口調じゃないもんね。

いまパッとネットで調べた限りですが、もとの日本語字幕は寺尾次郎さんでした。ただ、劇場版なのかソフト版なのかはわからないです……。たぶん劇場版かなと……。ついでの愚痴ですが、U-NEXTは『ロスト・チルドレン』(1996年)もそうですが字幕を改悪するときあるんですね。どうなっているのか。そして、映画を観終わってメニュー画面に戻ったらこれだよ!

なぜ?! なぜここに書いてあるのに本編では無いの?!(あらすじだけ書く専門の人がいるんだと思います)

余命ものでお金が絡むとき、結局最後は金かよ、と思う人もいるでしょう。『最高の人生の見つけ方』(2007年)や『サニー 永遠の仲間たち』(2011年)のときにもそう言っている人はいました。『最高の人生の見つけ方』に対しては、ラストで山に骨を埋めるのは違法行為だから良くないと言っている人さえもいます。私、そういう「映画の嘘」を受け入れない人って苦手なんですよね。一生、鏡だけ見てろよ。

と、空想上の敵に暴言を吐くのはこのあたりにしておいて、気になったのは娼館の名前が「True Romance」だったり、マフィアの2人組の佇まいや車のトランクを開けるときの構図などが『パルプ・フィクション』(1994年)に似ていることについてです。私は自分の知っている知識だけをもとに物事を語ってしまうことが多くあり本気で良くないので、ちゃんと調べてみる必要があるなと思いました。そもそもクエンティン・タランティーノは他の映画を積極的にオマージュする監督ですし、元をたどれば別の参照元があるのかもしれません。

と、言いつつ放置するつもりでいましたが検索してみました。すぐに情報が出てきて「ドイツのタランティーノ」と呼ばれているそうです。こうして映画の知識がひとつ増えるのは素直に嬉しいですね。

子供に火のついた葉巻を渡したり、男女コンビの警察官を下着姿にして絡ませたり、オランダで買春する展開があったりと、いまの感覚ではさすがにありえないシーンもあります。ただ、だからといってここで声高に異を唱えたいわけではありません。これらを「映画の嘘」として受け入れるかどうかを考え始めると、さきに書いたことと矛盾が生じる可能性もありますね。では自分はどこで線を引いているのかという話になってきます。映画をどこまで現実と地続きのものとして捉えるのかという問題です。これは一朝一夕で答えの出る問題ではないので、引き続き心の中に置いていこうと思います。

グロリア・ゲイナーの「I Will Survive」は↓

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