両親(ふたり)が決めたこと/あなたがいない人生なんて

ミュージカル
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両親ふたりが決めたこと

Polvo serán/THEY WILL BE DUST/監督:カルロス・マルケス=マルセット/2024年/スペイン・イタリア・スイス合作

マスコミ試写で鑑賞。公開は2026年2月6日です。

あらすじ:ふたり一緒に安楽死。

ネタバレはありません。

スペイン。80歳の舞台女優・クラウディアは末期ガンに冒されていました。もう打つ手がなく、安楽死を選んだクラウディア。夫であるフラビオはクラウディアを愛するあまり、ふたりでスイスへ行き一緒に安楽死すると決意します。

予告からもまったくわからないことですが、この映画、ミュージカルなんですよ。死という重めのテーマに対して、音楽やダンス、ミュージカルパートで全体的な雰囲気を明るく描いているなと思います。そういえば去年、ティルダ・スウィントン主演で『THE END(ジ・エンド)』というポストアポカリプスもののミュージカルがありましたね。また、2021年にはフランソワ・オゾン監督の安楽死を扱った映画『すべてうまくいきますように』がありました。この邦題大好きです。

この映画の中盤で、クラウディアは夫に対して信じられないほどひどいことを言います。夫が頭を抱えるのを見たクラウディアは謝り、正直に気持ちを言った、と説明しますが、正直であれば相手を傷つけていいことにはなりません。クラウディアのエゴが出ているシーンだなと思いました。

デュオ安楽死については不勉強でよく知らなかったため、今回ちょっとだけ検索しました。2024年にオランダの元首相夫婦が安楽死を選んだことがニュースになっていたようです。引用は、そのできごとのあとで書かれた記事になります。

2023年、オランダでは9,068人が安楽死で亡くなりました。これは全死亡数の約5%に相当します。また、パートナー安楽死は33件で、66人が安楽死しました。これは複雑なケースであり、パートナーの一方が認知症を患っている場合、同意能力が不確かな場合もあり、さらに複雑になります。
(略)
「昨年、私たちは数十件もの同時安楽死の事例を目にしてきました。そして、一緒に死ぬことを『英雄視』する傾向が一般的に見られます」とボーア医師は言います。「しかし、意図的な殺害に対するタブーは薄れつつあり、特に同時安楽死に関してはその傾向が顕著です」
※機械翻訳

Duo euthanasia: Why a happily married couple decided to die together

愛する人と一緒に安楽死しよう、と心に決めて過ごすのは、もしかしたらとても満ち足りた気分なのかもしれません。最期の日が決まっていて、やり残したことをひとつずつ終わらせ、さっぱりした気持ちで痛みもなく旅立てるならそれに越したことはないと私は思います。でも今のところ、死はすべてを奪っていくだけのものです。倫理的な問題をクリアできるようになったら安楽死は急激に増えると思うし、それこそ「終活」に組み込まれていくだろうな、なんて思いますね。

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