湿地
Myrin/監督:バルタザール・コルマウクル/2006年/アイスランド・デンマーク・ドイツ合作
U-NEXTで鑑賞。配信は2025年8月6日までです。たしかXで、陰鬱な気持ちになる映画を募ったときに、どなたかから教えていただいた映画だと思います。原作は“このミステリーがすごい!”2013年版海外編に選出されています。
あらすじ:男が殺されました。
※ネタバレしています。
小さな町である日、ホルベルクという男の死体が発見されます。トラック運転手だったホルベルクは天涯孤独の身でした。ベテラン刑事エーレンデュルはこれを殺人事件とし捜査を始めます。ホルベルクの家に隠されていた1枚の写真には、幼くして死んだ少女の墓が写っていました。
ウイドルというその少女とホルベルクが父子関係にあったのではないかと踏んだ警察は、町中の高齢女性に、過去にレイプされたか聞き込み調査を始めます。そうするうち、過去の失踪事件や殺人事件についてもあきらかになるのでした。
名前の覚えにくさがあって最初は若干混乱しましたね。腐敗という単語がぴったりの映画だなと思います。腐敗した死体、腐敗した警察(エーレンデュルはまともですが、元警察として出てくるルーナルが最悪です)、湿地帯はじめじめしていて家の中も臭いという描写があったり、映画から匂いがしなくて良かったです。
遺伝性疾患である神経線維腫症が途中で出てくるのですが、これが事件の鍵となっています。
神経線維腫症は一群の遺伝性疾患の総称で、皮膚の下などの体の部分に、軟らかく肥厚した神経組織(神経線維腫)が増殖し、しばしばコーヒーミルク色の平らな斑点(カフェオレ斑)が皮膚にできます。(略)神経線維腫症は、特定の遺伝子の変異によって引き起こされます。
寒々しい映像と、とにかく不潔なかんじがしてとても嫌でした。出てくる食べ物も(他国の食文化にこういうことを言ってはいけないと思いますが)なんだか冷たくてまずそうです。羊の頭を煮込んだものからスプーンで目玉らしき場所をぐいっとえぐって食べたり顎の骨から肉を噛みちぎったりします。また、死体を触った手でそのままフライドチキンみたいなものを手づかみで食べたりするので、う……となりました。
ストーリーとしては、さきにも書いた通り最初は混乱しますが、中盤以降から絡まった糸がほどけるように解き明かされていき納得感があります。爽快感はありません。好みはわかれると思います。


