殺し屋のプロット
Knox Goes Away/監督:マイケル・キートン/2023年/アメリカ
© 2023 HIDDEN HILL LLC. ALL RIGHTS RESERVED./配給:キノフィルムズ
マスコミ試写で鑑賞。2025年12月5日(金)より、kino cinéma 新宿ほか全国公開。
あらすじ:数週間ですべてを失います。
※ネタバレはありません。
殺し屋のジョン・ノックス(マイケル・キートン)は、医者からクロイツフェルト・ヤコブ病と診断されます。
クロイツフェルト・ヤコブ病は以下のような特徴を持った難病です。治療法はありません。
行動異常、性格変化や認知症、視覚異常、歩行障害などで発症します。数カ月以内に認知症が急速に進行し、しばしば ミオクローヌス と呼ばれる 不随意運動 を認めます。発病より半年以内に 自発運動 はほとんどなくなり寝たきりの状態となります。(略)多くの場合は急速に進行し、発病後数ヶ月以内で寝たきりになります。その後、全身衰弱、呼吸麻痺、肺炎などで死亡します。
病気が発症したことと仕事でミスを犯したことにより、ノックスは殺し屋稼業を引退することに。ところがある日、長年疎遠にしてきた息子のマイルズ(ジェームズ・マースデン)が、自分の娘をレイプした男を殺してしまったので助けてほしいと家へやってきました。
ふたつの殺人事件に関与することになったしまったノックスは、どうにかして証拠を隠しアリバイを作ろうとするのですが、病気を発症してから2週間目にはすでに自分の本名すら言えなくなってしまいます。さて、記憶を失うのが早いか、事件が解決するのが早いか、どちらでしょう。というお話です。リーアム・ニーソン主演で似たような設定の『MEMORY/メモリー』(2022年)という映画がありましたね。難病もの・余命ものは洋の東西を問わず人気があるのでしょうか。
アクション的な殺人シーンはありません、予告にある殺人のようすが一番派手なくらいです。でもこの物語で大切なのは殺人描写のディテールではなくてノックスの計画についてだと思うんですよね。観ていると、証拠を捏造しているわりには動き方が妙だなと思ったり、それをやるとおかしなことになるのではと思ったりする、観客に対して観察眼を持って映画を観よと言っているのではないかとすら思いました。
ノックスの親友としてアル・パチーノが登場します。パチーノはほとんど動かず、ノックスに電話をかけて彼の手助けをしています。ノックスが病気にかかったことに関しては割と冷静に受け止めていて、過剰に心配したり首を突っ込みすぎたりしないところが、親友だけれどドライな面もある関係で良かったです。


