羅小黒戦記2 ぼくらが望む未来/善と悪では割り切れなくて

アクション、アドベンチャー
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羅小黒戦記2 ぼくらが望む未来

The Legend of Hei II/監督:木頭(MTJJ)、顧傑/2025年/中国

TOHOシネマズ新宿 スクリーン5 G-17で鑑賞。字幕。TVシリーズは未見です。前作の感想は↓。6年待ちましたね。
羅小黒戦記 ぼくが選ぶ未来/僕たちが望んだ世界は、きっと、こうだったんじゃないのかなって – * FRAGILE

あらすじ:人間と妖精が戦います。

ネタバレしています。

シャオヘイとムゲンがともに暮らし始めて2年。ある会館への襲撃事件が、ふたりを引き離します。

前作もアクションがすごかったですが、さらにパワーアップしてとんでもないことになっていました。このぐるぐる回る世界を把握している人(スタッフ)がいるんだと思うとなんかもう圧倒的です。360°自由自在に動くんだもんね。空間認識能力が高すぎて、もはやついていけないレベルに達していました。速いし。アクションは演出も素晴らしく、強さの表現が多岐にわたっていて、この妖精はこういう能力を持っているからこういう攻撃になるというのが、どのキャラクターでも魅力的に描かれていてとってもよかったです。すごいえぐい攻撃もあって、血が出るとかじゃないんだけど即死感が恐ろしくもありました。壁が爆速でゴッて来るやつね。伝わって! 人間側では今回、銃が出てきたのでちょっと生っぽくてゾッとしました。

テーマは前作から一貫していると思うんだけど、前作がフーシー(と仲間たちの比較的小さいグループ)からの訴えだったのに対し、今作はもっとスケールが大きくなっていて、劇中ではっきり言われますが戦争なんですよね。そして今回、メインを張っていたのはムゲンのかつての弟子、ルーイエです。ムゲンは妖精殺しの疑いをかけられてナタ様の家でゲームやっているのであんまり出てこないんですよ。もちろん大きな見せ場はあります。めちゃくちゃ大きいのが。あんなの観たことないよ……。ムゲンってめっちゃ硬かったんだね……。

ルーイエはムゲンと出会う前まで妖精のグループに属していて師匠もいたんだけど、人間に仲間も師匠もみんな殺されちゃうんですね。そういう過去があるうえで、ルーイエはシャオヘイに言うんです。「(戦争になったら)妖精側につく」と。シャオヘイは「正しい方につく」って言うんですが、これはどっちも正しくてどっちも間違っていると私は思うんです。思うんですけど、差別と政治の話なのに結局は「個人間の問題でしかない」という結論にしか持っていけない自分が情けなくもあります。ルーイエが妖精の肩をもつのもわかる、人間に酷い目に遭わされた過去があるから。シャオヘイが正しさを重視するのもわかる、フーシーとの日々と裏切りを経験しているから。それで、ルーイエもシャオヘイも、ムゲンに救われているんですよね。ルーイエがあれほど憎んだ「人間」であるムゲン、シャオヘイにとって唯一の「人間」であるムゲン。あんなに無表情なのに愛に溢れている人であるムゲンがね、ふたりの心を温かくするんですよ。たまんないですよね。ルーイエが幼かったころの回想と、オープニングでのムゲンとシャオヘイが仲睦まじく日々を過ごしているようすは両方とも穏やかで平和で、みんなの永遠の平穏を願わずにはいられないです。おすすめです。

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