白の花実
監督:坂本悠花里/2025年/日本
マスコミ試写で鑑賞。公開は2025年12月26日です。
あらすじ:全寮制の学校で生徒が死にます。
※ネタバレはありません。
転校を繰り返してきた杏菜(美絽)は、全寮制の女子校へ入ることになります。ある日、ルームメイトの莉花(蒼戸虹子)が自殺してしまい……。
莉花の日記を見つけた杏菜は、人気者だった莉花が抱えていた孤独や幼なじみである栞(池端杏慈)との関係を知ることに。そして杏菜の前には青白く光る魂のようなものが表れます。
杏菜は結構いつもいらだっている人で、思春期の少女のゆらぎのようなものを感じます。杏菜がそういうタイプだからかもしれませんが、周囲の少女たちも杏菜に対して少し厳しめに接しているようです。杏菜を最初は少し遠巻きに見ていた栞は、次第に彼女に近づいていくのでした。
中学〜高校生に対して、透明感とか、無垢であるとかいう言い方で褒めることを私はあまり好ましく思っていません。自分が子供だったころのことを忘れて、子供に純粋さを押し付けたり求めたりするのは、うまくいかなかった思春期の自分を、今の自分から切り離すことにほかならないと私は思います。思春期は醜いです。でも、誰もが当然通ったはずのその醜い成長過程を、過去から現在に続く自分の魂の一部として受け入れ認めていくことは自分を客観視することでもあると思います。
そういう気持ちでこの映画を観ていたら、全体的に白と水色でまとまった色使いとか自然の取り入れ方などは確かに美しくはあるのですが、過剰な理想化ではないなと感じました。


