コート・スティーリング
Caught Stealing/監督:ダーレン・アロノフスキー/2025年/アメリカ
TOHOシネマズ新宿 スクリーン5 D-17で鑑賞。
あらすじ:隣人の猫を預かる。
※ネタバレしています。
バーで働くハンク(オースティン・バトラー)は、ある日、隣人のラス(マット・スミス)から飼い猫を預かってほしいと言われます。
いわゆる巻き込まれ型サスペンスですね、アクション要素も多くありました。さまざまなルーツをもつ人たちが出てきててんやわんやといった具合です。私はダーレン・アロノフスキー監督作が好きで、今まで観ていないのは『π パイ』(1998年)と『ファウンテン 永遠につづく愛』(2006年)だけです。作品数がそれほど多くないので追いやすいというのはありますね。ちなみに、好きな順に5本挙げると、
となり、1位の『レクイエム・フォー・ドリーム』は来月にリマスター版が公開になるため楽しみにしています。
さて今作ですが、言われなかったらダーレン・アロノフスキーが監督しているとは気づかなかったかもしれません。映像については、具体的に指摘できるわけではないものの、どこかに彼らしさは感じられます。たとえば、まだ治りきっていない傷を映したり、膝の骨が脚から飛び出しちゃっていたりを映すなどはダーレン・アロノフスキーらしいなと思いました。他の監督でもやる人はやるだろうけどね。とにかく内容がこれまでの作品とあまりにも違っていて、その点には正直少し面食らいました。面食らいましたがとても面白かったです。語り口が軽妙だし、どんどん人は死ぬし、展開のおもしろさもあるし。全然、悪いところはいっこもないです。
クライム映画だけど少年時代のトラウマの話でもあるため、それを乗り越える描写が後半にあるのは確定なんですよね。先が読めるとかではなくて脚本ってそういうものだと思います。ダーレン・アロノフスキー監督作ではたぶん一番とっつきやすいけど、「ダーレン・アロノフスキーってこういう映画を撮る監督なんだ〜」って覚えちゃうとあとで過去作観たとき衝撃を受ける可能性があるなと思いました。オースティン・バトラーが怪我をしつつもめちゃくちゃにかっこいいので、ありがたいありがたいと思いながら観ていましたよ。おすすめです。


