Shiva Baby シヴァ・ベイビー/男と女と気まずい葬式

コメディ
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Shiva Baby シヴァ・ベイビー

Shiva Baby/監督:エマ・セリグマン/2020年/アメリカ・カナダ合作

マスコミ試写で鑑賞。公開は2026年2月27日です。

あらすじ:ユダヤ教の葬式に出ます。

ネタバレはありません。

大学卒業間近のダニエルは、母親の頼みでよく知らない親戚の葬式に出ます。そこで、元恋人とパパ活相手に出会ってしまい……。

広告でも字幕でもすべて「パパ活」で統一されていましたが、ダニエルの場合はパパ活ではなくただの売春のように思えます。パパ活ってセックスは含まないんですよね? 含むの? 含むんだったら「パパ活」なんてぼんやりした名前じゃなくて「売春」にした方が良いのでは? と思いつつ、かつては「売春」を「援助交際」と呼んだりしていたので、いつの時代も変わらないものなのかなと思います。

この映画を観ていていちばんしんどかったのは、出来事そのものよりも逃げ場のなさでした。部屋は狭く、人は常に近くにいて、誰かが必ずダニエルを見ている。会話は途切れず、質問は遠慮なく飛んでくる。ずっと肩に力が入ったままで少しも気が休まらない。この感じ、親戚が集まる場にいるときのそれとよく似ています。誰かを責めているわけでも、明確な悪意があるわけでもないのに、ただ「ここに居続けること」自体が負担になっていくあの感じです。

ダニエルは親戚のおばさんたちにあれこれ細かいことを聞かれ、恋人の有無を聞かれ、体型について聞かれます。私は祖母の葬式のときに親戚から「おめでた?」と聞かれ、「いえ、太っているだけです〜」と流したときの親戚の気まずそうな顔が忘れられません。ごめんね太っていて……。叔母が従兄弟に、いちおう親戚には隠していることになっている私の過去などについてべらべら話してしまって、やめてほしかったことも覚えています。親戚の集まるイベントって本当に嫌ですね。思いませんか?

ダニエルと元恋人マヤはすでに完全に関係が経たれており、お互いがお互いのことを嫌っているようです。ダニエルの母が「(ダニエルとマヤのことは)実験よ」と言うのは、たぶんですがダニエルが両親に女性と付き合っていることがバレて、苦し紛れに「(マヤと付き合っていたのは)実験だった」と説明したのではないかと思いました。考えすぎかもしれませんが、そう思えてしまう何かがあります。居心地の悪さを体感できる映画でした。

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