ロスト・チルドレン
LA CITE DES ENFANTS PERDUS/Lost Children/監督:ジャン=ピエール・ジュネ/1996年/フランス
U-NEXTで鑑賞。先日、『アメリ』(2001年)を観て、そういえばここ10年くらい『ロスト・チルドレン』を観ていないな……と思って観ました。大学生くらいの頃のオールタイムベストでした。2005年の記事にはこう書いていました↓
ミエットがすっごくかわいい。子供とは思えない演技が素晴らしいよ。そして、ジュディット・ビッテはこの映画ともう1本(見てない)に出て女優をやめたっぽいのですが、大変正解だと思います。シャム双生児が料理をしているシーンが好き。一番好きな映画は何、どんな映画がすき、と聞かれたら必ずこの映画を挙げるし、どこがどう好きなんて説明できないくらいすき。いっそストーリーどうでもいい。と、思うとわたしはジャン・ピエール・ジュネが好きなのではなくて、マルク・キャロが好きなんだなー、と思う。ジャン・ピエール・ジュネはマルク・キャロと仲直りすればいいのに。そんでまた、妙な映画撮ればいいのに。
2005年は、過去に普通のページに書いていた映画の感想を、前のブログにまとめて移した時期なので、この感想自体がいつ書かれたのかはもうわからないです。
あらすじ:子供がさらわれます。
※ネタバレしています。
見世物の怪力男として働いていたワン(ロン・パールマン)は、ある日、「1つ目教団」と呼ばれる新興宗教団体に弟をさらわれてしまいます。
とりあえずこれは絶対にないわと思ったのが、「ミエット」(ジュディット・ヴィッテ)の名前が「カケラ」と訳されているところです。フランス語だから元から知っている固有名詞しか聞き取れないけど、音声でミエットは「ミエット」って呼ばれているのに? DVDでは、バーでワンが女に慰められているとき、女が「ミエット」に似た単語を言って、ワンがそれを「ミエット」と聞き間違って泣くシーンがあるんですが、そこの部分で「欠片」という言葉が使われており、まさかとは思いますがこのシーンのためだけにミエットの名前を変えましたか? もう、これが気になりすぎてしまって……。
近未来SFでスチームパンクで、生きた脳みそが入った水槽がいたり、結合双生児で子供たちに窃盗のやり方を教えてお金を巻き上げている悪党や、小人症の姉と6人の同じ顔をしたクローン、傑作だけれども夢を見ることができない人造人間、寝転んで足の裏を犬に舐めさせながらずっとマリファナらしきものを吸っているサーカスの元団長など、とにかく私がかっこいいと思うものが全部入っているんですよね。衣装はジャンポール・ゴルチエだし。主演は今作が映画初主演のロン・パールマン、6人のクローンはドミニク・ピノンです。
お話としては、中盤で1つ目教団が跡形もなく消えてしまったり、その場その場での見栄えの格好良さをストーリーよりも優先しているように思えてしまうのですが、そんなことがどうでもよくなるくらいにやっぱり映像が、というか美術が良いんですよね。ジャンポール・ゴルチエが衣装デザイン中に、別の衣装に使う素材などをジャン=ピエール・ジュネに見せ、ジュネが予算オーバーになると伝えたところ、ゴルチエは「大丈夫。私が払います」って言ったそうで、ゴルチエにとっても思いの深い作品なのだなと思いました。また、俳優はみんな白塗りのメイクをしており、肌の色に見えるようになるまで色の調整がされているそうです。


