野生の島のロズ/親離れと家族のものがたり

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野生の島のロズ

The Wild Robot/監督:クリス・サンダース/2024年/アメリカ

U-NEXTで鑑賞。

あらすじ:ロボットが動物たちの島へやってきます。

ネタバレしています。注意書きはありません。

誤って無人島に流れ着いた、アシスタントロボットのロズ(声:ルピタ・ニョンゴ)。人間のいない世界で動物たちの言動を学習したロズは、ひょんなことから雁の雛を育てることになります。

ロボットが感情を持ち、人間との絆を深める物語はけっこうあって、やはり「機械に心が解るか?」というテーマは古くから親しまれてきたし、「最初は機械でしかなかったけれど、なんだかんだで感情を持ちました」というお話はクラシックで馴染みやすいものなんだと思います。しかしそれゆえに、若干飽きられてしまったのでは? とも思うわけです。

この映画の場合ロボットが絆を深める対象は動物で、親子の物語になっています。こういう言い方は子持ちと子無しとの断絶を生みかねないので私はあまり好みませんが、子供が親離れしたあたりの人にとっては特に心に響くものがあるのかなと思いました。私には子がおらず、体験として実感できるものではないので、想像でしかありませんが……。

手塩にかけて育てた子が外の世界に羽ばたいていくようすは涙を誘うものがあります。雁は渡り鳥で越冬したあと元の場所に戻って来るため、親元を離れてもそれが今生の別れとなるわけではない、というのはこの物語にとってとても大切な設定だなと思いました。そして、遠く離れていても家族は家族だし、たとえ種が違っても家族としての絆を深めることは可能である、などの要素は、私のような子のない人にも受け入れられるものになっていると感じますね。子の視点から観ても親の視点から観ても成立する描き方が素晴らしいと思いました。おすすめです。

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