バレリーナ:The World of John Wick
Ballerina/監督:レン・ワイズマン/2025年/アメリカ
マスコミ試写で鑑賞。公開は2025年8月22日です。
あらすじ:父親を殺されたので復讐します。
※ネタバレはありません。
子供の頃、父親を殺された過去をもつイヴ(アナ・デ・アルマス)は、伝説の殺し屋ジョン・ウィック(キアヌ・リーブス)が所属していた組織「ルスカ・ロマ」で殺人の訓練を受けました。
レン・ワイズマン、聞いたことのない監督だなと思って過去作について調べたところ、『アンダーワールド』シリーズと『ダイ・ハード4.0』(2007年)、『トータル・リコール』(2012年)などを手掛けておりました。シリーズもの職人タイプでしょうか。
セリフがほとんど雰囲気で、中盤あたりまでは、後ろに大きなものがあるなというのはわかるのですが瞬間瞬間ではかっこいいふうなことばかりをふわっと言うため、若干の入りにくさはあります。この感じで一番近いと思ったのは『ヒットマン エージェント47』(2015年)でしょうか。何を言っているのかわかるんだけれど、何を言っているのかわからないという。『アンダーワールド』シリーズはもっと似ているかもしれないけれども未見なのでなんとも言えません。
でも良く考えたら、というか考えなくてもこの映画は『ジョン・ウィック』シリーズの一部なので、後ろにある大きなもののことも私たちはすでに知っており、物語を理解するのになんら問題はありません。そもそも物語自体がたいへん簡単であるため、観ていればわかる易しい作りです。また、スピンオフとしての役目は完璧に果たしていると思います。かっこいいアクション、かっこいい登場人物、かっこいいセリフ。アクションの合間にお話が進んで、すぐまたアクションに戻る、みんなが『ジョン・ウィック』シリーズに求めているのは「かっこよさ」だと思うし、私もそうだし。かっこよければすべて良いシリーズ、ってある意味すごいことだと思って、なぜなら、誰が観てもかっこいいと思わせることってたぶんすごく難しいからです。また、画面のトンマナが揃っているため、『ジョン・ウィック』シリーズであることはひと目でわかり、大変良いと思いました。トンマナ、ジャーゴンかもしれないので念のため下に意味を書いておきますね。
「トンマナ」とは「トーン&マナー」の略称で、デザインやスタイル、文言などに一貫性をもたせるルールのこと。「調子や色」という意味を持つトーン(tone)と、「様式や作風」という意味を持つマナー(manner)を組み合わせて作られた言葉です。
というわけで、『ジョン・ウィック』シリーズが好きな人はマストでしょうか。って、私なんかが言わなくてもみんな観るよね。この調子でいろいろなキャラクターのスピンオフが作られるかもしれないと思うと、『ジョン・ウィック』、まだまだ終わらんぞ! という気合いが観られて良かったなと思いました。


