秒速5センチメートル(2007年)/永遠の距離

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秒速5センチメートル

5 Centimeters per Second/監督:新海誠/2007年/日本

U-NEXTで鑑賞。『ほしのこえ』(2002年)は観たことがありましたが、こちらは初めてです。

あらすじ:男女の3つの物語。

ネタバレはありません。

10年以上前、SEKAI NO OWARIについて「SEKAI NO OWARIは思春期の少年少女が聴くバンドだからおじさんおばさんは聴くな」みたいなことを当時TwitterだったXに書いていた女の子がいて、ある種の感動を覚えたことがあります。それは彼女が、自分が思春期を過ぎたらSEKAI NO OWARIから離れることになるとわかっている、あるいは自分の思春期が永遠に終わらないと思っているがゆえの発言だと感じたからです。人は成長するし、生きているとそのうち好みが変わります。変わらない人もいるかもしれませんが、思春期のころと同じものを40歳超えても好きということは……まあ、あるか……ありますね。すいません。この少女は自分の思春期が終わらないと思っていた、が正解なのかもしれません。これは前置きです。

さて映画の方ですが、ちょっとあまりにもポエティックすぎて、そういえば私は高校生のころに詩を書いていたなと思い出してしまい、身体が痒くなりました。高校生のころにはとても良いと思っていた自作の詩を、もう二度と見返したくはないという気持ちになっているのは、私がすっかり大人だからでしょう。私が高校生のころにこの映画を観ていたならば、きっと感想は今とまったく違ったものになっていたと思います。今はもう、キスひとつで世界が変わってしまうような年ではないし、誰かを想って切なくなることもないし、人の優しさにふれて泣きそうになるなんてこと、ないわけです。残念ながら。けれど、私が失ってしまった詩的な感情を呼び起こすに充分な力がある映画なのかなとは思います。

そう思うと、新海誠は30歳を超えてこの映画を作っているので、すごいなと思いました。私と好みは違うけれど確実に新海誠には人の心の機微を描くことに関するセンスがあるのだと思います。斜に構えて観るでも良かったんですが、まあまあそんな悪く言ってもね、良いことがないので。この映画はこれで良いと思います。私ずいぶん偉そうだなあ。

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