悪魔の毒々モンスター
THE TOXIC AVENGER/監督:マイケル・ハーツ、ロイド・カウフマン/1984年/アメリカ
2011年に観ています。今回2回目です。初見時の感想はこちら。→『悪魔の毒々モンスター』シリーズ – * FRAGILE
あらすじ:やばい汁を浴びて怪物になりました。
※ネタバレしています。
ジムで働く若者、メルヴィン(マーク・トーグル)は、トロくさくていつもヘラヘラしているため、悪い奴らからいじめられていました。ある日、悪い奴らにハメられてドラム缶に落ちたメルヴィンは、放射性廃棄物の影響でモンスターになってしまうのでした。
メルヴィンをいじめていた奴らは超悪者なので『デス・レース2000年』(1975年)みたいに人間に点数をつけ、車でひき殺して遊びます。自転車に乗っていた子供がはねられて頭がぐしゃっと潰れたりしますよ。どういう無法地帯なんだトロマヴィルという町は。
スーパーヒーローを下品で醜悪にしたらどうなるかっていう映画で、メルヴィンは身体が変容したり怪力を得たりして、他人とはあきらかに違う生命体になるんですね。その結果、孤独をかかえ実家にも戻れなくなり、町の片隅で暮らすことになります(のちに彼女ができて同棲していますが)。ここはなんらかの理由をつけてメルヴィンのお母さんを殺してしまっても良かったのではとも思います。殺したら良いなんて不謹慎だと思われるかもしれませんが、近親者を亡くしたヒーローって結構いるじゃないですか。それと一緒ですよ。
映画としての最低限の基礎は当然のようにできているし、観るに耐えない最悪な映画というわけではまったくないです。アクションシーンも人の動きの流れをちゃんと追えるし、話運びにも特に問題があるように思えないし、なんならちゃんと面白いしね。下手な映画、最悪な映画ならもっと他にいくらでもあるでしょう。日本で公開され配信されている時点である程度のクオリティには達していると思っています。なので、すごいダメな映画を期待して観ると逆に肩透かしを食らうということもありえます。スタントはだいぶ危険なかんじ(危なっかしい)ですね。ハラハラするよ。
なぜ今のタイミングでこの映画を再鑑賞しているかというと、2025年8月にピーター・ディンクレイジ主演でのリメイクがアメリカで公開されており、Rotten TomatoesでTomatometer87%(2025年9月27日現在)となかなか良い評価を得ているからです。このまま行けば来年には日本公開もあるのではないでしょうか。……あると良いなと思います。最近、当然劇場公開するよねと思っていた映画がビデオスルー(配信スルー?)になるケースが多いため、一抹の不安がよぎりますが……。


