ジェリーの災難/人生が変わる1本の電話

クライム
この記事は約2分で読めます。

ジェリーの災難

Starring Jerry as Himself/監督:ロー・チェン/2023年/アメリカ

マスコミ試写で鑑賞。2025年3月20日(木・祝)TOHOシネマズ日比谷ほか 全国、驚愕のロードショー。実際に起きた事件を、本人が脚本・主演した作品です。

あらすじ:詐欺の電話がかかってきた。

ネタバレはありません。

アメリカに住んでいる老人、ジェリー・シューは、定年退職し、離婚して家族とも離れ、一人暮らしをしていました。ある日、中国警察からジェリーに電話がかかってきて、彼が世界的なマネーロンダリング事件の重要な容疑者になっていることを告げられます。

警察はジェリーに、自分たちに協力するなら逮捕しないでおいてやる、逮捕されたら中国に強制送還になる、極秘捜査だから人に言ってはいけないなどという言葉で、彼をなかば脅します。こうしてジェリーは、中国警察のスパイになってしまうのでした。

毎日のように闇バイトについての報道がなされるためか、この映画のキャッチコピーに「闇バイト」と書かれていますが、これはちょっと違うんですよね。闇バイトも手を出してしまったら大変だとは思うけれど(特に強盗をやらされる子は。強盗って長期の懲役刑になることがほとんどですよね確か)、ジェリーの身に起きたことも良くないですよ。良くないというか、ちゃんと言うと悪いです。そういえば年始に公開された、ジェイソン・ステイサムの『ビーキーパー』も、老人をターゲットにした話でしたよね。

ジェリーは自分のことを振り返って「お人好しすぎた」と言います。でも、彼がそういう人だからこそ、息子たちや前妻が彼のことを思いやるのだし、ひとから愛される人なんだろうなというのは容易に想像できます。

この映画に一番つくりが似ている映画はクリント・イーストウッドの『15時17分、パリ行き』(2018年)です。映画の中で起きる出来事はすべて本当にあったことだけれど、事件の再現であってドキュメンタリーではないんですね。トラウマになった出来事を詳細に再現するのは、トラウマと向き合うことになりかねないですが、この映画にはそういう意味での悲壮感はなく、鑑賞後はどこか爽やかな気持ちすら覚える映画でした。そして私は騙されやすいので、よりいっそう気を付けて日々をやっていこうと思った次第です。

タイトルとURLをコピーしました